田中将大“4度目の正直”で開幕戦初勝利 過去10人の日本人投手が挑戦した舞台

2017年はダルビッシュ、田中が開幕投手を務めたが勝利ならず

6.田中将大(ヤンキース) 2015年4月6日・ブルージェイズ戦
●4回5被安打1被本塁打3奪三振2与四球 自責点4

 2年目の田中は本拠地ヤンキースタジアムで初の開幕投手の大役に挑んだ。2回までは無失点だったが、3回に連打、失策で失点。なおも走者がたまり、最後はエドウィン・エンカーナシオンの2ランでこの回5失点となり敗戦投手。

7.田中将大(ヤンキース) 2016年4月5日・アストロズ戦
5回2/3、4被安打1被本塁打4奪三振1与四球 自責点2(勝敗つかず)

 2年連続でヤンキースタジアムでの開幕投手。味方が2回に先制。田中は4回に1失点したものの勝利投手の権利をもって6回のマウンドに立った。しかし、カルロス・コレーアにソロ本塁打を打たれ、自らの勝利を消してしまった。

8.田中将大(ヤンキース) 2017年4月2日・レイズ戦
●2回2/3、8被安打2被本塁打3奪三振2与四球 自責点7

 敵地トロピカーナフィールドで3年連続の開幕投手となったが、この日は大乱調。立ち上がりから3点、2点、2点と失点を重ね試合を壊してしまった・

9.ダルビッシュ有(レンジャーズ) 2017年4月3日・インディアンズ戦
6回1/3、4被安打1被本塁打4奪三振5与四球 自責点4(勝敗つかず)

 この年は2人の開幕投手が出た。ダルビッシュは本拠地グローブライフパークインアーリントンでMLB6年目にして初の開幕投手。5回まで5-3と勝利投手の権利を持っていたが、7回途中、暴投で4点目を失ったところで降板。チームは逆転され勝利を失った。

10.田中将大(ヤンキース) 2019年3月28日・オリオールズ戦
〇5回2/3、6被安打0被本塁打5奪三振0与四球 自責点1

 日本人最多の4度目の開幕投手として本拠地ヤンキースタジアムのマウンドに上がり、6回二死までリードを保ち降板。7-2で勝利し、開幕戦初勝利となった。

 過去10回で、4勝3敗、3勝敗つかず。開幕投手は実力だけでなく、他の投手との兼ね合いや指揮官の思惑もあって決まる。それだけに「運」の要素も大きいことがわかる。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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