日本で104発の「マルちゃん」が「すごいパワー」と驚いた日本人強打者は?
西武、巨人でプレーしたドミンゴ・マルティネス氏 引退後はドミニカに
「マルちゃん」の愛称で西武、巨人で親しまれたドミンゴ・マルティネス氏がこのたび、インタビューに応じ、日本へのあふれる愛を語った。明るい笑顔と愛嬌のあるポッチャリとした身体、その優しい見た目とは裏腹に、鋭いスイングから放たれる豪快なアーチで多くの野球ファンを魅了した。今は母国・ドミニカ共和国で暮らすマルちゃん。日本でプレーした5年で衝撃を受けたプレーヤーは誰だったのか。
――日本には最近来ていますか?
日本最終年の2001年以来行っていないんだ。機会があれば是非また行きたいね。
――日本の好きなところを教えてください。
日本の皆さんはとても親切で、互いに相手を尊重するところが本当に素晴らしい。日本食は自分にとって新しい経験だったし、美味しくてとても気に入ったよ。あと、忘れてはいけないのは、日本はとても穏やかで平和な場所だったという事だね。
――西武時代の思い出を教えてください。
5月に月間MVPを受賞し、ベストナインにも選出された1997年は印象深いかな。球場まで電車で通っていたから、ライオンズ時代に電車の乗り方も覚えたよ。西武球場はとても好きな球場だったし、ライオンズファンとの交流はとても楽しかったね。
――巨人時代の思い出を教えてください。
広島のミンチー投手から打った満塁ホームランが忘れられないね。あとは2000年に福岡ダイエーホークスを下して日本一になった事かな。
――日本ですごいと思ったピッチャーは誰ですか?
難しい質問だけど、強いてあげるとしたら上原浩治投手、西口文也投手、工藤公康投手かな。みんな本当にタフなピッチャーだった。
――日本のバッターですごいパワーと思った選手は誰ですか
西武なら鈴木健選手、巨人だと松井秀喜選手、高橋由伸選手、江藤智選手、他にも広島の前田智徳選手、緒方孝市選手……たくさんいるね。
――日本のファンの印象はいかがでしたか?
日本のファンは昔も今もナンバーワンだね!いつも球場に来て応援してくれたファンの皆さんは、本当にありがたかったし今でも大好きだよ。
――最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
日本では素晴らしい経験ばかりでした。日本のファンの皆さんに最大の敬意を表すとともに、ビッグハグをしてまた会える日を楽しみにしています!
(取材協力・亀田恭之)
ドミンゴ・マルティネス(DOMINGO MARTINEZ)
1965年8月4日、ドミニカ共和国生まれ。
185センチ102キロ。1992年ブルージェイズでメジャーデビューし、1997年から西武でプレー。「マルちゃん」の愛称で親しまれ、130試合に出場し、31本塁打をマーク。翌年も30本塁打を放つ活躍を見せた。1999年途中から巨人で約3年プレーした。日本での通算成績は打率.293、104本塁打、350打点。右投右打。@martinezd48のアカウントでインスタグラムも公開しています。「皆さんと交流したいので、良かったらチェックしてください」とコメント。