習志野が逆転で初の決勝進出、千葉県勢24年ぶり 4番・桜井が8回に決勝弾

習志野が逆転勝利で決勝進出
習志野が逆転勝利で決勝進出

夏は2度の全国制覇を誇る強豪が決勝へ、明豊は初4強も決勝には届かず

 第91回選抜高校野球は2日、兵庫・西宮市の阪神甲子園球場で大会10日目、準決勝が行われ、第1試合は習志野(千葉)が明豊(大分)に6-4で逆転勝利。春は初、千葉県勢としては1995年の銚子商以来24年ぶりの決勝進出を果たした。

 明豊は初回、先頭打者の表がカウント1-1から習志野の先発左腕・山内の125キロ直球を完璧に捉え、レフトスタンドへ運んだ。球場がどよめきに包まれる先頭打者弾で幕開け。さらに、ヒットや四球で1死一、二塁の好機をつかむと、薮田はレフトへ2点二塁打。幸先よく3点を先制した。

 一方、習志野は3回に2死一、三塁のチャンスを作ると、重盗で1点を返す。なおも2死二塁で桜井が明豊先発・若杉からタイムリーを放ち、1点差に迫った。

 習志野の山内は2回以降は立ち直り、明豊打線を抑え込む。一方、明豊の若杉も好投を続けていたが、7回に先頭・兼子に三塁打を浴びると、小沢にはセンター前のタイムリーを許し、同点に追いつかれた。その後、犠打で1死二塁となり、明豊は若杉から大畑へとスイッチ。後続を打ち取り、同点で勝ち越しは許さなかった。

 しかし、習志野が7回からエース飯塚を投入し、無失点に抑えると、8回先頭の4番・桜井がライトへソロ弾。ついに習志野が勝ち越した。さらに、飯塚が二塁打でチャンスを作り、兼子がレフトへタイムリー。2点差とした。その後、2死満塁となり、暴投で3点目。終盤に3点のリードを奪った。

 飯塚は8回に1点を失ったものの、6-4で逃げ切り。夏の甲子園では2度の全国制覇を誇る習志野だが、春は初の決勝進出。千葉県勢初の優勝を目指す。明豊は春夏通じて初の4強進出を果たしたが、決勝に駒を進めることはできなかった。

(Full-Count編集部)

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