「子供の頃に見て育った」イチローとの握手&会話…ベネズエラ人左腕「寂しい」
パイレーツの左腕バスケス「あなたがいなくて寂しいよ」
マリナーズのイチロー外野手は3月21日のアスレチックス戦を最後に現役を引退した。その後、メジャーの現役選手から背番号51への敬意溢れるメッセージが続々とメディアなどで紹介されているが、パイレーツの左腕フェリペ・バスケスは自身のツイッターで「寂しい」とつぶやいている。
バスケスは2015年にナショナルズでメジャーデビューし、2016年途中にパイレーツに移籍した。今季の3試合を加えて通算270試合に登板し、12勝12敗46ホールド62セーブ、防御率2.80という成績を残している。イチローとはナショナルズ時代の2015年に5打席、パイレーツ時代の2017年に2打席対戦。いずれもイチローが同じナ・リーグのマーリンズに在籍していた期間だが、6打数1安打1四球1三振という結果だった。
27歳の左腕にとっても、イチローは子供の頃からの“ヒーロー”だったという。背番号51の引退が発表された後、バスケスはツイッターで「ありがたや。名誉なことに、僕はイチローが引退する前に彼と握手ができて、子供の頃に見て育った選手の一人と対戦することができたのは喜ばしいことだと彼に伝えることができた」と振り返り、「素晴らしい時間をありがとう。あなたがいなくて寂しいよ」と綴った。
2001年に首位打者、盗塁王に輝き、新人王&MVPダブル受賞という快挙を達成したイチロー。ベネズエラ出身のバスケスはその時、10歳だった。まさにイチローの全盛期を見ながら、メジャーを目指して奮闘してきた世代だ。自身も同じ舞台にたどり着き、対戦できた感動を本人に伝えずにはいられなかったようだ。
メジャー19シーズン目での引退。その決断に多くのメジャーリーガーが心を動かされている。
(Full-Count編集部)