菊池雄星メジャー初勝利ならず… 不運はねのける熱投に打線奮起も救援炎上
勝利投手の権利を持って降板も、救援が逆転されて勝敗つかず
■ホワイトソックス 10-8 マリナーズ(日本時間6日・シカゴ)
マリナーズの菊池雄星投手が5日(日本時間6日)、敵地ホワイトソックス戦で今季3度目の先発に臨み、勝利投手の権利を持って降板も、救援が炎上。7回に再逆転され、8-10で敗れた。菊池は初勝利まであと一歩と迫ったが、勝敗はつかなかった。
初回にサンタナの4号ソロで1点を先制したマリナーズだったが、その裏に拙守が続出。3失策と1安打で同点に追いつかれると、まさかの展開に動揺したのか、菊池は続くカスティーヨに四球で無死満塁としたところ、モンカダに右中間へ大きな二塁打を運ばれ、さらに2点を失った。
2回は送りバントが安打となるなど、4本の長短打で3点を追加され、1-6と大きくリードを広げられた。
だが、2-6で迎えた3回から、類い稀なる修正能力を発揮。カーブを効果的に使い、最速95マイル(約153キロ)の速球との緩急を生かしながら、5回までの3イニングを1安打無失点とした。
すると、マウンドで奮闘する左腕の姿に打線が奮起。4回にボーゲルバックが左翼へ2ランを運ぶと、6回にはヒーリーが同じく左翼へ2ランを叩き込み、同点に追いつく。さらに、なおも6回2死一塁の場面でハニガーがバックスクリーンへ逆転2ラン一閃。見事、菊池に勝利投手の権利をプレゼントした。
5回まで93球(59ストライク)を投げ、7安打4奪三振1四球6失点(自責4)とした菊池は、6回から中継ぎにマウンドを託した。だが、7回に3番手ゲレンと4番手ロスカップが大いに荒れ、4四死球と1安打で3点を献上し、再逆転されてしまった。
この時点で菊池の初白星は消滅。3月30日(日本時間31日)に死去した父の雄治さんに届ける勝利は、次戦以降となった。
チームは8-10で敗れ、連勝を5で止めた。
(Full-Count編集部)