元DeNA久保、メキシカンL開幕戦で初勝利&MVPの活躍「勝ててホッとした」
メキシコ文化も積極的に吸収、オフには3つのピラミッドを登り下り
スタンドからの応援も力になった。レオンのあるグアナファト州には5000人以上の日本人が住んでおり、この日のスタンドには150人以上の日本人の姿も。メキシコ人のファンからも「久保コール」がわき起こるなど、チケットが開幕3日前に完売となる高い注目度の中で、無事に大役を果たした。試合後には、早速地元ファンからサイン攻めにあった。
キャンプからメキシコ流を貫いた。日本のキャンプとは違い、メキシコではキャンプ中は休みが一日もないのが一般的。久保も約1か月間、完全休養日は1日も設けず、練習に強弱をつけながら開幕に備えた。メキシカンリーグ1年目の選手に課せられる事前のドーピング検査でメキシコシティを訪れた際にも、近郊の遺跡テオティワカンを訪れ、トレーニング代わりにピラミッドに登頂。「メキシカンリーグの頂点に立てるように」と、3つのピラミッドを登り下りし、必勝を祈願した。食事も、辛いメキシコ料理に果敢に挑戦するなど、野球だけでなくメキシコの文化も積極的に吸収しようとしている。
次回は11日に敵地で行われるピラタス・デ・カンペチェ戦に中5日で登板予定。ブラボスは先発を5人で回す予定で、この日は次回への登板を考慮して7回での降板となったが、入団会見で「チームの誰よりも勝ち星をあげたい」と話した久保にとって、最高のスタートとなった。