「二刀流」の次は「ショートスターター」…日ハム栗山監督はまた球界を変えるか

通算120勝と経験豊富な金子も試行錯誤「気持ちも体もコントロールしないと」

 金子はオリックス時代の07年途中から先発投手。14年に沢村賞に輝くなど日本を代表する先発投手として活躍してきた。この日の救援登板も3年ぶり。3月17日のアスレチックスとのプレーシーズンゲーム(東京ドーム)では5回から2番手として4回9奪三振3安打無失点と圧巻の投球を見せたが、公式戦の試合途中からの登板は、また違った難しさもあっただろう。試合後、木田投手チーフコーチは「球界でやってきていない難しいことをやってもらっている」と右腕を気遣った。

 栗山監督は木田コーチが「選手のことを考えている監督。選手にとっても一番いいことは何かをいつも考えている」と言う指揮官だ。加藤はショートスターターとして威力を発揮するが、果たしてこの戦術の適任投手は誰なのか――。これが戦術成功への1つのポイントとなるだろう。

 まだ開幕8試合。各チームとも戦力を見極めている段階だ。新たな戦術について、栗山監督は「こっちは批判覚悟。オレは常識を疑って新しいものが生まれるはずだと思って野球をやっている」と言い切る。あの大谷翔平を二刀流選手として、メジャーへ羽ばたかせた。「まだ野球には可能性がある。その可能性を探り続ける。監督をやっている間は探り続ける」という指揮官のタクトが、今後、球界の“新常識”となるのか注目だ。

(Full-Count編集部)

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