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DeNA、今季は「9番・投手」が基本線も…「2番打者最強説は9番打者次第」

フィールド内外でさまざまな新風を巻き起こしているDeNA。なかでも画期的だったのは、投手を8番に起用する打順。この戦法の意図はどこにあるのかを探るため、現場の声を聞いてみた。

倉本は「還せる9番」、柴田は上位へ「つなげる9番」?

 また倉本同様、柴田竜拓も9番での起用が目立った。

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「打順は関係ないというか、僕の場合は試合に出て結果を残さないといけない立場ですから。何番を打とうがやることは変わらないというか、とにかくしつこく食らいついて次につなげることしか考えていない」

 大きくない身体ながら細かいプレーを武器に必死にプレーしている。その上で9番を打つために意識することはいくつかあったという。

「8番の投手がアウトになって2死になった時ですね。マウンドに上がるのに時間を取れるようには意識した。初球は待つようにしたし、打席に入るのもゆっくりしたこともある。打席を意図的に外すこともありました。その打席で僕が結果を出せれば良いのですが、それとともにチェンジになっても次の回、投手がゼロに抑えることが大事ですからね」

「9番・野手」を導入し、倉本は勝負強い打撃で度々、打点を挙げる「還せる9番」だった。逆に柴田はチャンスメークをしたり、上位へ「つなげる9番」。お互いの役割、長所の違いが9番打者への考え方、アプローチの違いに見て取れる。

 近年では16年、MLBで世界一に輝いたカブスが同じような打順を採用している。この時は若手有望株を9番に置き、内角攻めなどのきわどい投球から守る、チャンスの場面で勝負してもらう、という考えがあったという。ある意味プレッシャーの少ない状況で打たせたい、という長期的育成の意図があった。DeNAはこの場合とは異なる。青山ヘッドコーチは、あくまで得点力を上げるための作戦ということを強調する。

「9番に育成したい選手を置くというのは全くない。あくまでどうやって得点力を上げてチームを勝利に近づけるか。だからそういう意味で調整があるとすれば前後の打順、特に2番打者との兼ね合い。例えば、2番にバントや進塁打などは期待せずどんどん打っていくタイプを置いたら、9番には出塁率が高い選手を置く。逆に2番が小技ができる選手なら9番に長打も期待できる選手という感じ」

 8、9番打者にだけ注目されがちであるが、2番打者がキーだという。逆に言うと近年トレンドの「2番打者最強説」の意味合いも変わってくる。

「2番打者最強説も9番打者次第だと思う。いくら2番に長打がある強打者がいても、その前に走者がで出ないと得点力アップにはつながらない。実際、試合が始まってしまえば回によって打席に立つ順番は変動する。そういう意味でも前後との兼ね合いが重要だと思う」

「究極のことを言えば良い打者からどんどん並べていけば、打線がつながるわけです。でもその中でより確率を高めて得点力を上げるかだからね。また得点を取れるかどうか、は結果論の部分もある。そういった難しさの中でいろいろとトライしているということ」

 青山ヘッドコーチはこう説明する。

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