元DeNA久保康友、7回8安打4失点でメキシカンL開幕2連勝「打線のおかげ」

所要12時間以上の長旅も「去年はもっと大変だったから平気」

 ユカタン半島に位置するカンペチェは海抜0メートルで、高温多湿な気候。空気が乾燥していてボールが操りにくく、気圧が低いため打球が低地よりも飛ぶ標高約1800メートルの本拠地レオンに比べ、変化球の曲がりは倍以上となる。だが、カンペチェ入りした8日以降、日によって湿度が違ったため、久保は予定を変更し、中5日の登板ながら登板前々日、前日と2度ブルペン入り。「気候によってボールの軌道も変わってくるから」と、入念に準備をしてこの日を迎えていた。この日は前日、前々日よりも蒸し暑かったが、水分をこまめに摂取し、対策もバッチリだった。

 カンペチェはかつて要塞都市だったことで知られており、前日10日には市内の砦を回るなど、メキシコの歴史や文化も積極的に吸収しようとしている久保。移動日だった8日にはレオンから約3時間かけてグアダラハラにバスで移動し、飛行機でメリダまで飛んだ後、再びバスで約3時間掛けてカンペチェ入り。所要12時間以上の長旅となったが「去年プレーしていたアメリカの独立リーグはバス移動がもっと大変だったから平気」と、たくましい。

 次回は17日に本拠地にレオンで行われるオルメカス・デ・タバスコ戦での登板となる見込み。ブラボスの投手コーチからは早くも「お前なら(夏よりもレベルが高い)ウインターリーグでもやれる」と太鼓判を押す声があがるなど、チーム内でも評価が高いエース。次戦は元ソフトバンクのバーバロ・カニサレスが打撃コーチを務める相手を前に、開幕3連勝の期待がかかる。

(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)

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