実況も「オー! 痛いっ!」 ダルビッシュの159キロ死球が“衝撃”の展開に!?
マーリンズ戦の6回2死、打者ブリンソンに対して投げた球が右太ももに当たり…
■カブス 7-2 マーリンズ(日本時間16日・マイアミ)
カブスのダルビッシュ有投手が15日(日本時間16日)の敵地マーリンズ戦で5回2/3を投げ、4安打8奪三振2失点で今季初勝利をマークした。今季最高のピッチングを披露した日本人右腕だが、降板直前に打者の股間と球審の首を直撃した時速99マイル(約159キロ)の死球が米国で話題となっている。
クオリティスタート(QS、6回以上で自責3以下)達成目前のダルビッシュに、マーリンズ・パークがどよめいた。
カブスが5-2でリードした6回2死、打席に立ったのは8番打者のブリンソン。すでに93球を投げていたダルビッシュだが、一気にギアを上げた。
初球の真ん中低めに決まったストライクは98マイル(約158キロ)。シカゴで中継しているテレビ局「WGNスポーツ」の解説を務めるジム・デシャイーズ元投手は「98!」と思わず声を上げた。内角低めに外れた95球目は99マイル。「99!」と実況が紹介した直後、3球目に衝撃的な展開が待っていた。
終盤にギアを上げたダルビッシュの3球目は打ち気満々のブリンソンの右太ももに当たり、その跳ね返りがオノラ球審の胸元付近に直撃。さらに跳ね返って女房役のコントラレスの肩を襲った。ブリンソンはフィールドに昏倒し、球審も悶絶する“ダブルノックアウト”の事態となった。
実況も「オー! 痛いっ! 99マイルです」と絶句した。時速159キロの死球が生み出した珍しい場面に、スタンドが騒然とする中、球審は顔面蒼白の状態で死球を宣告。苦悶の表情のブリンソンはしばらく立ち上がれなかった。
実況は「これはシーズン中にずっと消えない類いのアザでしょう」と同情。リプレーではブリンソンの両足と股間をかすめたダルビッシュの剛速球は跳弾となり、球審のマスクの下の首部分を直撃していた。解説は「両足に加えて、オノラですか… トリックショットだ!」と興奮気味。この一球でダルビッシュは降板に。99マイルの衝撃に、地元テレビ局も騒然としていた。
(Full-Count編集部)