西武ドラ1松本航、同世代の活躍に「悔しさも」 2軍戦で復帰「チームの力になりたい」
ヤクルト戦で1回無失点の好投、同級生の活躍に「自分も早く同じ舞台に立ちたい」
西武のドラフト1位ルーキー・松本航投手が17日、イースタン・リーグのヤクルト戦(メットライフドーム)で実戦復帰。2軍戦ながら“プロ初登板”のマウンドで1回無失点と好投した。
ストレートは最速148キロを計測。2者連続四球を与える場面もあったが、直球主体の投球で打者を圧倒。最後は奥村を空振り三振に仕留め、無失点で降板した。
先発ローテ入りが確定していた即戦力右腕だが、開幕直前に体調不良でリタイア。その後、軽い肺炎と診断され、療養していた。3月27日に肺炎が完治し、4月に入ってからブルペン入り。2度目のブルペンからは捕手を座らせて投げ、11日にシート打撃に登板するなど順調に回復してきた。
この日の投球について「高めに浮いてしまったけど、強い真っ直ぐを投げられるように意識した」と振り返った松本航。「そこは良かったけど、制球でバランスを崩した」と2四球を反省した。それでも「今日出た課題を意識して練習したい」と前を向く。
離脱中には「同世代の選手が活躍していて、悔しさもあったし、体調管理もだめだった悔しさもあった」という。それでも「まずは焦らないように」体を作り直し、復帰のマウンドを目指してきた。「同級生の甲斐野、上茶谷や大貫さんの活躍が刺激になっている。自分も早く同じ舞台に立ちたい」。ここからライバルたちを追いかける。
初めて立ったメットライフドームのマウンド。松本航は「景色や、視界に入る感じを見ながらやりました」と明かした。「チームの力になりたい」。客席がファンで埋め尽くされた1軍のマウンドに立つ日も、すぐにやってくるはずだ。
(安藤かなみ / Kanami Ando)