ロッテ加藤、打順降格も6試合ぶり快音で鷹に3連勝! 「僕で勝負だと思っていた」

2番から下位打線で起用され大村コーチからは「シンプルな気持ちでやっていこう」

 そこで首脳陣が下した決断が下位打線でのスタメン起用だった。試合前、大村コーチから「今日は2番の時のように考えるのではなく、下位打線なのでシンプルな気持ちでやっていこう」と言われ、気が楽になった部分があったという加藤。それが早速、19打席ぶりの安打、それも適時打という最高の形につながった。

 普段はどんな時にも、試合前の準備や練習を継続して続けているという加藤だが、スタメンを外れた前日の17日、河野打撃コーチからの提案を受け、試合後に左投手のカーブを左打席で打って溜めを作る練習を行っていたという。

 この日、捉えたボールもカーブ。投手の左右は違うが、打った打席は同じ左打席。「カーブを打つことの意味合いが違う練習だったので、その練習が(今日の結果に)直結するかというとそうではないです」と語ったが「ただ、壁と作るという意識は、その練習でもっと強く持たないとダメどと思いました」と、打席で壁を作る重要性を再認識していた。

 適時打となった2打席目のカーブ打ちは、踏み出した左足で一拍、間をとって打ち返しているように見えたが「打ち方としては良くない打ち方だったので、もっと修正していかないときついんじゃないかと思っています」と語り「まだまだ全然だと思います」と、結果が出ても慢心することなかった。

「当分はバルガスの後ろで」と、今後も8番での起用を示唆した井口監督。下位打線で自分本来の姿を取り戻し、チーム躍進の原動力となりうるのか。試行錯誤の果てに這い上がってくる韋駄天スイッチヒッターの姿を期待したい。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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