今年の中日は面白い、が…本拠地に目立つ空席 8年ぶり優勝に必要な大観衆の力
今年の中日は低迷していたここ数年とは違う?
だからこそ、本拠地ナゴヤドームの閑散ぶりが寂しい。16日は2万2721人、17日は2万2596人。平日のナイターゲーム、しかも17日の名古屋は雨だったこともあり、客足が遠のくのは仕方のない部分もある。ただ、好調なチーム状況となかなかに盛り上がる試合展開でありながら、空席の目立つ本拠地のスタンドはあまりに対照的だった。
本拠地開幕戦となった2日の広島戦こそ3万2475人と3万人を超えたが、3万6627人の満員には及ばず。翌3日は2万8193人、4日は2万7380人と大幅に減った。今やドル箱カードとも言える広島戦でも客足は乏しく、9日、10日の巨人戦も2万7000人前後。どのカードも平日開催だったとはいえ、6年連続Bクラスと低迷し“負”のイメージがどうしても付き纏うのだろう。
スタジアムエンターテインメントという部分で言えば、物足りないと言わざるを得ない。いまや各球団が様々な趣向を凝らして生み出しているようなバラエティーに富んだ客席やスタジアム施設は少なく、演出やイベントなどなど様々なファンに野球以外で“特別感”や“高揚感”を与えるものが少ない。野球を観るために訪れる“コアな“ファンはスタジアムに来ても、なかなか“ライトな”ファンが足を運ぼうとはならないかもしれない。
ただ、今年の中日はここ数年とは違う。面白い。まだ16試合とはいえ、それこそ、粘り強さを見せて、終盤に怒涛の追い上げを見せたり、最後まで試合の行方が分からないような試合が多くある。選手にとって、多くのファンの声援が、間違いなく力になる。勝負どころで、選手を後押しするのはファンの力だ。
この先、ペナントレースの長く険しい戦いに挑み、Aクラス入り、さらには8年ぶりの優勝を掴むためには、本拠地を埋める大観衆がきっと必要だ。長らくの低迷期により、ナゴヤドームから足が遠のいているファンもいるはずだ。そんな中日ファンには、一度、ナゴヤドームに戻ってみてはいかがだろう。2019年の新生ドラゴンズは、きっとこれまでと違う空気を感じさせてくれるはずだ。
(Full-Count編集部)