西武・多和田が痛感した“開幕投手”の宿命「相手のエースに投げ勝たないと…」
19日のソフトバンク戦は7回途中2失点と好投も、援護なく2敗目
■ソフトバンク 2-0 西武(19日・メットライフ)
西武の多和田真三郎投手が19日のソフトバンク戦(メットライフ)に先発し、6回1/3を投げて2失点と好投したが、打線の援護に恵まれず2敗目を喫した。
「相手は千賀さん。先に点を与えないように投げようと思った」。開幕戦と同じ顔合わせとなった両投手だったが、先制を許したのは多和田だった。3回に2死から牧原に四球を与えると、連打を浴び2失点。6回には無死満塁のピンチを背負ったがこの場面では上林を捕邪飛に、甲斐と高田を空振り三振に仕留め、無失点でこの窮地を脱した。
結局、7回途中までこの2失点のみに留めたものの、ソフトバンク先発の千賀の前に味方打線が大苦戦。8回までにわずか2安打と好機を作れず、多和田を援護することができなかった。
投手戦はエースの宿命だ。昨年までチームの大黒柱として大車輪の活躍を見せていた菊池雄星がマリナーズに移籍。昨季16勝をあげ最多勝に輝いた多和田が今シーズン初めて開幕投手を任された。多和田は「金曜日に投げるということは相手のエースと投げ合って勝たないといけないということ」と自身の役割を自覚する。
「去年は雄星さんがいて、苦労がわからなかった」。チーム勝利と、自身の成長のため。エースとしての真価が問われるシーズンになりそうだ。
(安藤かなみ / Kanami Ando)