一塁でセ連続守備機会無失策の大記録を達成 DeNAロペスの凄さとは…
個人的な記録よりも優先されるチームの勝利
今回の記録更新、野球選手として1つの大きな勲章だと思うが……。
「よく言うことだけど通過点でしかない。一塁手というのは他の野手からの送球を捕ることがほとんど。だからそれはパーフェクトにしたい。なぜなら内野ゴロを打たせた時点で投手は打者に投げ勝っている。そこからアウトという結果につなげるのが仕事なんだからね」
来日7年目、明るい性格もあり周囲とのコミュ二ケーションもしっかり取れている。
「もう日本も7年目だからね。巨人の最初の頃は長野さんを含め、気を使ってもらった。でも今では少しは日本語もわかる。監督もケアしてくれるしチームが家族という感じなんだ」
「このチームで勝ちたい。そのためには守備ももちろんだけど打撃でも、もっと貢献したい。去年のような悔しい思いは2度としたくないし、目指すのは頂点。そのためにできることをすべてやろうと思っている」
アレックス・ラミレス監督はいまや母国ベネズエラの英雄。日本で14年間プレー(うち独立1年)し、数々の実績を残してきた。来日7年目のロペスにとっても大きな存在だ。
「監督のことは本当に尊敬している。彼のチームでプレーできることに誇りに思う。実績は違うけど、勝つために少しでも貢献したい」
毎年、多くの外国人選手が日本球界でプレーする。しかし志半ばでNPBから去ってしまう選手は少なくない。タフな環境下、周囲の想像を越えて守備面で貢献し、記録を達成したのはスゴイことである。
「このチームで優勝したい」
ロペスはたびたび口にする。チームへの愛はラミレス監督同様に強く、底知れず深い。勝負強い打撃のみでなく、堅実な内野守備がチームを引っ張っていく。
(山岡則夫 / Norio Yamaoka)
山岡則夫 プロフィール
1972年島根県出身。千葉大学卒業後、アパレル会社勤務などを経て01年にInnings,Co.を設立、雑誌Ballpark Time!を発刊。現在はBallparkレーベルとして様々な書籍、雑誌を企画、製作するほか、多くの雑誌やホームページに寄稿している。最新刊は「岩隈久志のピッチングバイブル」、「躍進する広島カープを支える選手たち」(株式会社舵社)。Ballpark Time!オフィシャルページ(http://www.ballparktime.com)にて取材日記を定期的に更新中。