ソフトバンクが思う女性へのキモチ タカガールデーに行って感じたこと

女性向け人気イベント「タカガールデー」が東京での初開催となった【写真:荒川祐史】
女性向け人気イベント「タカガールデー」が東京での初開催となった【写真:荒川祐史】

ピンクに込められた思い 可愛らしいユニホームと啓蒙活動

 4月22日、東京ドームで行われたソフトバンクーオリックス戦は、女性向け人気イベント「タカガールデー」の初の東京開催となった。元ニッポン放送アナウンサーで現在、フリーアナの新保友映さんが、イベントをリポート。福岡で人気イベントの裏にあるテーマに迫った。

 スタンドを見渡すと「フレア」というデザインのピンクユニホームが映えていました。ピンクという色のかわいさに、ソフトバンクファンでなくても惹かれてしまいます。入場時に配られたユニホーム。手にとった瞬間、心が躍りますし、野球ファンでなくても「着たい」と思うのではないでしょうか。ホークス球団は女性ファンが、何を楽しいと思うか知っているな~、なんて思いました。東京初開催で満員の4万3063人が来場。そのうち女性が2万4135人の動員。これを機に、自分の周りのホークスファンではない友達も誘いたいなどとも思いました。

 グッズもピンク色をモチーフとしていて、日頃から使いたいと思わせるものが多かったです。店員さんも自らシュシュなどを身に着け、さりげなくタカガールモード。フードもホットドッグにタピオカドリンクもインスタ映えもするし、実際にいただきましたが、映えるだけでなく美味しい!と思わずうなってしまいました。女性の心を掴む工夫がたくさんされていました。

 タカガールデーが、乳がんの撲滅や早期発見の啓発・推進を呼びかけるピンクリボン運動と連動しているというのも素敵です。

 タカガールデー前身の「女子高生デー」時から、NPO法人「ハッピーマンマ」「乳がん早期発見のための啓発」と「乳がん患者と家族のケアおよびサポートの充実」を活動目的とする団体)と協力。2009年からは以前、ソフトバンクでコーチだった鳥越裕介さん(現ロッテヘッドコーチ)の働きかけから毎年「タカガールデー」では「ピンクリボン活動」として、乳がん検診の呼びかけなど様々な活動を行っています。

 鳥越さんの働きかけに賛同したホークスの選手たちがたくさんおり、積極的だったとも聞きました。試合前の球場外ブースで啓蒙活動に参加したりしている姿もこれまで見ました。実際に東京ドーム内のブースを見て、女性のことを本当に思う気持ちが伝わってきました。

 東京で開催されたことの意義の大きさも感じました。ファンの方に話を聞いても、とにかく楽しみにしていたと言っていました。ヤフオクドームになかなか行けないファンのことも大切に思ってくれていること、しかも、大きなイベントタカガールデーを開催してくれる気持ちがファンにも伝わり、ソフトバンクから離れない。もっとホークスのことが大好きになるな、と感じました。

(新保友映 / Tomoe Shinbo)

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