中日与田監督「力を合わせようと」笠原先発回避の緊急事態乗り越えて逆転勝ち

中日・与田監督【写真:荒川祐史】
中日・与田監督【写真:荒川祐史】

12連戦の初戦をモノにし、3連敗で無くなった貯金は再び1に

■中日 5-4 阪神(27日・ナゴヤドーム)

 中日がアクシデントを乗り越えた。27日、本拠地ナゴヤドームでの阪神戦。先発予定だった笠原が急遽登板回避となる緊急事態だったが、逆転勝ちを収め、与田剛監督も「先発が変更となる中で良く頑張ってくれた。打線も一気に逆転してくれて良かったですね」と、一丸となった選手を称えた。

 代役でスクランブル先発となった佐藤は初回、2死から2つの四球と安打で満塁とされると、梅野に走者一掃の適時二塁打を浴び、いきなり3点を失った。それでも、2回、3回と走者を背負いながらも、なんとか凌いだことが、その後の逆転劇に繋がった。右腕は3回3失点だったが、与田監督も「2回、3回と抑えてくれたことでゲームになった」と評価した。

 打線が爆発したのは4回。先頭の平田が四球で出塁すると、京田の打席でヒットエンドランを仕掛けた。打球は右前へと抜け、一、三塁に。大島の内野安打で1点を返すと、ビシエドが左翼スタンドへの6号3ラン。この回打者一巡の猛攻で、26イニングぶりの得点となる4点を奪って逆転に成功した。

 奪ったリードを投手陣が守り抜いた。4回からは又吉が3イニングをパーフェクトリリーフ。今季初勝利を挙げ、今季初安打も放った右腕の好救援に、指揮官は「素晴らしいピッチングをしてくれた。バッティングでもいいものを見せてくれた」と称賛。7回からはロドリゲス、谷元、マルティネス、鈴木博の必勝リレーで逃げ切った。

 25日まで敵地で広島に3連敗、2試合連続完封負けを喫した。この日は先発予定の笠原が体調不良で登板回避となる中で、12連戦の初戦をモノにできたのは大きい。「試合前に選手を集めてミーティングをした。こういう時にみんなで助け合ってやろうと。力を合わせようという話をした。良く初戦で連敗を止めてくれた」と与田監督。3連敗で吐き出した貯金は、再び1となった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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