2勝目のダルビッシュ、初のQS達成に監督も安堵「見ていて非常に楽しかった」
110球の力投にマドン監督は満足げ「彼にこれまで求めていたこと」
■カブス 9-1 Dバックス(日本時間28日・アリゾナ)
カブスのダルビッシュ有投手が27日(日本時間28日)、敵地ダイヤモンドバックス戦に先発し、6回2安打1失点の力投で今季初のクオリティ・スタート(QS、6回以上を投げ自責3以下)を達成。チームを9-1の勝利に導き、今季2勝目(3敗)を挙げた。名将ジョー・マドン監督は、今季最長の6回を投げた日本人右腕について「彼に求めていたことだった」と称賛している。
初回にいきなり四死球絡みで1死満塁の大ピンチを迎えるなど、2回までに56球も要したダルビッシュ。しかし、3回に打線が一挙5点を奪うと、見事に立ち直った。6回先頭のペラルタにソロ弾を浴びたが、失点はこれだけ。圧巻の4者連続を含む8三振奪うなど110球の力投を見せた。
地元紙「シカゴ・トリビューン」でカブス番を務めるマーク・ゴンザレス記者は、試合後のマドン監督の記者会見の映像を自身のツイッターで公開。今季初めて6回を投げきり、QSを達成したダルビッシュについて、名将は「彼は調子よく投げていた。突如として自信も得ていた。そして彼は6回を投げた。私が彼にこれまで求めていたことだった。見ていて非常に楽しかった」と称賛した。
先発投手としての役割を果たした右腕の投球に満足げな様子。同紙では、登板前日に指揮官が「(ダルビッシュには)全てがピタッと収まるような1試合が必要なんだ。彼は離陸準備ができている」として、「彼のボールは素晴らしい。エネルギーもいい。本当にフィットし、いい雰囲気になっている。彼が飛び出すための重要な瞬間を目の当たりにしているんだと思うよ」と期待を寄せたことを伝えていたが、それに応える投球だった。
まだ防御率5.02と本来の姿ではないダルビッシュ。この投球を完全復活のきっかけにしたいところだ。
(Full-Count編集部)