オリK-鈴木、7回無失点で1軍“残留”決定 西村監督「最高の投球、次もある」

7回無失点と好投したオリックス・K-鈴木【画像:(C)PLM】
7回無失点と好投したオリックス・K-鈴木【画像:(C)PLM】

2点リードの8回に救援陣が逆転を許しプロ初勝利を逃す

■西武 4-2 オリックス(28日・京セラドーム)

 オリックスのK-鈴木投手が28日、本拠地での西武戦に今季初登板初先発。7回5安打無失点の好投を見せ勝利投手の権利を得て降板。受けた救援陣が逆転を許しプロ初勝利を逃したが試合後は「自信になります」と、次回登板に向け手応えを口にした。

 この日一番のピンチも気迫のピッチングで切り抜けた。「4回ぐらいからリズムよく投げられたので」。2点リードの7回2死二、三塁。一打、同点のピンチの場面で打席には中村。フルカウントからの6球目、116キロのカーブでバットを泳がせ左飛に仕留めスコアボードに「0」を並べた。

 最速150キロの直球にスライダー、フォーク、そして110キロ台のカーブを有効に使い強力西武打線に真っ向勝負。最終イニングの7回にも150キロを記録するなど最後まで力強い投球を見せた。8回に中継ぎ陣が逆転を許しプロ初勝利を逃したが「自信になります。ストレートでも差し込める場面もあった」と手応えを口にした。

 今季初登板初先発でこれ以上にない投球を見せた右腕に西村監督も「何とか勝ちを付けてあげたかった。これだけの投球を見せてくれましたから。最高の投球、次もあります」と評価していた。

 今季はオープン戦でも1軍登板はなく「悔しい思いがあった」と、ファームで自分自身と向き合い結果を残し掴んだ1軍キップ。プロ初勝利こそ逃したが、首脳陣に向けてアピールは大成功。それでも「8回、9回を投げられるように、球数も多かった。次回、投げる機会があればそこを工夫していきたい」と、反省も忘れなかった。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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