前田健太、好投も4勝目逃し地元メディア同情「力投をブルペンが台無しにした」
勝利投手の権利を持って降板もリリーフ陣が逆転を許し4勝目はお預け
■ジャイアンツ 3-2 ドジャース(日本時間30日・サンフランシスコ)
ドジャースの前田健太投手は29日(日本時間30日)、敵地ジャイアンツ戦で先発。日本人投手として9人目のメジャー通算500奪三振を達成するなど、5回0/3を7安打無失点3奪三振と粘りの投球を見せた。勝利投手の権利を持ってマウンドを降りたが、リリーフ陣が崩れチームは2-3で敗戦。地元メディアは「マエダの力投をブルペンが台無しにした」と同情している。
毎回のように走者を出しながら気迫のピッチングで5回0/3を無失点で切り抜けた前田。だが、ブルペンが支えきれなかった。
2点リードで迎えた7回。1死満塁のピンチで登板した4番手のフローロが走者一掃の3点二塁打を浴び、前田の白星は消滅した。
勝てばリーグトップタイとなる4勝目を逃した日本人右腕に地元メディアは同情。米紙「ロサンゼルス・タイムズ」は「ドジャースのブルペンがマエダの5回無失点の投球を台無しにし、ジャイアンツに敗れる」と特集した。
記事では「マエダの強力な先発登板、そしてコーディ・ベリンジャーとマックス・マンシーの勝負強いヒットとゴールドグラブ級の守備は、ロス・ストリップリングの乱調リリーフとディラン・フローロの失投で無意味になってしまった」と報じている。
前回登板の23日のカブス戦では4回6失点で敗戦投手となった前田だが、「先週のシカゴでの不安定な先発試合から復調した」と評価されていた。
先発ローテーションから外れ、今季初めて中継ぎで出番となったストリップリングは7回にピンチを招いた。「間違いなく長い間、この(中継ぎの)感覚はなかった。自分がフィールドにいた以外の8イニングでは、みんな本当にいい野球をしていたのに… がっかりだ」と猛省していたという。前田の白星は消え、チームの連勝は4でストップした。
(Full-Count編集部)