未勝利のロッテ石川が8回118球を投げたワケ 吉井コーチが明かした意図とは…

吉井投手コーチが明かした8回続投の「一番の目的」

「石川は130球近くまで投げられるピッチャー。どこかで100球超えをしておかないといけないので、今日は行けるところまでということだった。結果的には中継ぎを休ませるということにもなったが、『石川がビルドアップしていくために、球数を投げてほしい』というのが、8回も行かせた一番の目的です」

 今季、ロッテ投手陣を預かる吉井理人投手コーチはその意図を語った。

 4月16日に完封勝利(9回114球)を飾った涌井が5月1日の登板で7回116球、翌2日の先発・岩下が7回99球、さらに4日のボルシンガーも6回113球と先発投手陣の投球イニングが長くなってきている。

「4月は80~90球くらいと思っていて、それが終わって100球超えと思っていた。各投手がその前にノックアウトされることが多く、本当はもう少し早くにとは思っていたけど、ようやく80球くらいまでは自分の球をしっかり投げられるようになってきた。それにイニング数がついてきている」

 現在の先発投手陣の状態から、投球イニングが伸びてきていることはあくまで副産物であるとの認識だ。

 吉井コーチが言うように「ゲームは生き物」だが、リリーフ陣の役割が明確になり、先発陣も徐々に形になりつつあるロッテ投手陣が「マウエ↑」へ向けてこのまま突き抜けられるか。引き続き注目だ。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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