1軍登録29人中8人が育成出身 パの貯金を“独占”する鷹の分厚い選手層

千賀や甲斐だけでなく、大竹や川原、周東も活躍中

 近年、主力の故障離脱が相次ぎながら、その選手層の厚さでカバーし、常に優勝争いを演じているソフトバンク。今季も改めて選手層の厚さを感じさせる戦いを展開しているが、現在、1軍の出場選手登録枠の中に育成選手出身者が、実に8人も存在しているところも特筆すべきところだろう。

 2年連続開幕投手を務めた千賀や、“甲斐キャノン”でブレークした甲斐は知られた存在。ここまで5試合で防御率0.72とエース級の働きを見せる大竹耕太郎や、牧原大成も育成出身だ。キューバ人助っ人のモイネロも入団当時は育成契約であり、釜元豪も2011年の育成ドラフト1巡目で指名された選手だった。

 中継ぎの1人としてここまで10試合に登板している川原弘之は2009年のドラフト2位で入団したが、相次ぐ故障で2015年オフから育成契約に。周東佑京は2017年の育成ドラフト2巡目。川原と周東は今季開幕直前に育成契約から支配下への昇格を勝ち取った。

 例えば、甲斐はそのスローイングを認められ、川原は左腕ながら150キロを超える剛速球、周東は類稀なるそのスピードと、それぞれに秀でた一芸があったことでソフトバンクへ加わることに。プロ入り当初は総合力ではプロのレベルに及ばなかった彼らが、いまパ・リーグ首位を走るソフトバンクを支えている。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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