1軍登録29人中8人が育成出身 パの貯金を“独占”する鷹の分厚い選手層

ソフトバンク・大竹耕太郎(左)、周東佑京【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・大竹耕太郎(左)、周東佑京【写真:藤浦一都】

9試合で7勝2敗、5連勝締めのGWを支えた鷹の若い力

 2年ぶりのリーグ優勝、そして3年連続の日本一を目指すソフトバンクが好調だ。10連休となったゴールデンウィークで9試合を戦い7勝2敗。最後は5連勝で締めくくった。

 12球団で20勝1番乗り。33試合を終えて20勝11敗2分け、貯金を今季最多の9にまで伸ばしている。2位で西武、日本ハム、楽天が15勝15敗の5割で並び、5位のロッテが14勝16敗1分けとなっており、パ・リーグの貯金はソフトバンクの“独り占め”だ。

 ソフトバンクとて、チーム状態は決して良くはない。野手では主砲の柳田をはじめ、中村晃、福田秀平、投手でも石川らを怪我で欠く。上林も右手甲の負傷(6日に剥離骨折が判明)を抱え、今宮や内川、デスパイネも不安を抱えている。

 その中でもパ・リーグ首位を走るだけの原動力となっているのは、12球団で唯一チーム防御率2点台の2.78を誇る投手陣、そして、台頭しつつある若い選手たちだ。投手陣ではドラフト1位の甲斐野がデビューから13試合連続無失点とセットアッパーとして活躍し、4月半ばに1軍昇格を果たした泉圭輔が既に2勝をマークしている。

 怪我人続出の野手では3年目の三森と2年目の周東の奮闘が際立つ。三森は二塁や一塁として15試合に出場し、ここまで打率.270をマーク。周東も内外野で出場し、20試合で打率.282を記録。ここまで9盗塁を決め、失敗は無し。盗塁成功率100%を維持し、その韋駄天ぶりをいかんなく発揮している。

千賀や甲斐だけでなく、大竹や川原、周東も活躍中

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