大谷翔平の復帰に米テレビ局名物コンビも大興奮「魔法の瞬間を生み出すことに期待」
メジャー132勝のグビザ氏は大谷復帰でもたらされる効果を指摘
■エンゼルス 5-2 タイガース(日本時間8日・デトロイト)
エンゼルスの大谷翔平投手が7日(日本時間8日)、敵地でのタイガース戦で219日ぶりに復帰を果たした。昨年10月1日に右肘のトミー・ジョン手術を受けてから約7か月ぶりの実戦は、「3番・DH」で先発出場し、4打数無安打1打点1四球2三振。快音こそ響かなかったが、MLB通算132勝のエンゼルスOBは大谷復帰による2つの効果について指摘した。
エンゼルスが5-2で勝利し、連敗を2でストップしたこの一戦は「大谷祭り」となった。地元ロサンゼルスで試合を中継している米テレビ局「FOXスポーツ・ウェスト」では中継冒頭から大谷の復帰を特集。名物実況のビクター・ロハス氏は「長く待ち望んだショウヘイ・オオタニの復活がついに到来しました。彼は今復帰しただけでなく、マイク・トラウトの後ろを打つ3番に名を連ねています」と興奮気味に語った。
この日はMVP2度受賞の天才トラウトが2番に入り、昨季の新人王である大谷は3番。魅惑の“トラウタニ”コンビがいきなり結成された。すると、解説者のエンゼルスOB、マーク・グビザ元投手はハイテンションで、大谷復帰がもたらす効果について語り出した。
「ショウヘイ・オオタニが復帰した今、ラインナップの層の厚みは以前より遥かに増しているように感じますね」
エンゼルスで相手にとって最大の脅威となるトラウトは、大谷の不在時には四球などで勝負を避けられてきた。だが、スラッガーの大谷が背後に控えることで、相手バッテリーもトラウトとの勝負をせざるを得ない状況が増えるのでは、と分析した。
そして、打線の脅威も格段に上昇するという。「去年の活躍を振り返りましょう。打棒は際立っていました。打率.285、22本塁打、61打点、10盗塁、二塁打は21本でした。OPSは.925ですよ」。3番に大谷が入ることで、打線の繋がりや厚みが一気に向上。この日2安打のシモンズが4番に、今季打撃好調なグッドウィンは6番に。ラステラが欠場となったが、打線の迫力は増したとグビザ氏は分析している。
「いきなりのインパクトを予想しますか?」とロハス氏に問われたグビザ氏は「いきなりです。私はアンビリーバブルなことを予想しています。第1打席でホームランが飛び出すかもしれませんよ。我々は昨年見てきました。彼が魔法の瞬間を生み出すことに期待しないといけませんね」と回答。復帰初戦での打棒爆発を予感していたエンゼルスOBの願いは叶わなかったが、チームは連敗をストップ。復活の大谷はチーム打線をレベルアップさせる起爆剤になるとグビザ氏は信じてやまない様子だった。
(Full-Count編集部)