ダルビッシュ、1安打投球も4回97球で降板…6四球に監督「制球を良くしなければ」
四球の多さに本拠地ブーイング、マドン監督は「結果は残念だった」
■カブス 4-1 マーリンズ(日本時間10日・シカゴ)
カブスのダルビッシュ有投手は9日(日本時間10日)、本拠地マーリンズ戦で4回1安打7奪三振6四球と“乱調”に終わり、3勝目はならなかった。わずか1安打に抑えながら、6四球を与えたことで4回97球と球数が増え、5回を投げきれず。カブスは4-1で勝利したが、本拠地リグレー・フィールドではダルビッシュに対してブーイングが起こる場面もあった。ジョー・マドン監督は試合後の会見で「制球を良くしなければならない」と話した。
ダルビッシュは初回、3者凡退の好スタートを切ると、カブス打線がその裏に2点を先制。ダルビッシュはその後は走者を出しながら無失点。3回は3四球で2死満塁としながら、ウォーカーを内角低めへのカットボールで空振り三振に仕留めた。
しかし、4回はオブライエンに四球、二盗を許し、ヘレーラにタイムリーを浴びて1点差とされると、続くリチャーズにはこの日6個目の四球。本拠地にはブーイングが響いたが、最後はロハスを遊ゴロに仕留めて1点のリードは守った。ただ、球数は4イニングで97球まで膨らみ、ダルビッシュはその裏の攻撃で代打を送られた。
わずか1安打も6四球7奪三振で球数がかさみ、5回を投げきれなかったダルビッシュ。97球を投げてストライクは50球。防御率は5.40となった。シカゴの地元ラジオ局「ザ・670 スコア」は、試合後のマドン監督の記者会見の様子を公開。指揮官は「結果は残念だった。彼の球は良かったと言うことはできるが、制球を良くしなければならない。それだけだ。今後改善していきたい」と指摘した。
もっとも、マドン監督は「彼とも話し、彼も理解している」とも明かす。「身体的には問題ない。もちろん彼は苛立ってる。我々は取り組み続けなければならない。彼は健康だ。球は良い。もっと安定してゾーンに投げなければならないだけだ。それほど複雑なことではない。私はそう考えている」。コントロールさえ改善されれば、相手を圧倒するダルビッシュが戻ってくる。そう感じているようだ。
今季は36回2/3で33四球。メジャーワーストの数字だ。課題解決は“急務”となっている。
(Full-Count編集部)