大谷翔平「野球もいいけど、普通に来たい」ベーブ・ルース生誕の地で2安打1得点1打点

野球一筋の24歳「街は出ていないので分からないですけど、ホテルは凄い綺麗」

 復調のきっかけは1つのフライだった。前日10日の9回1死の第5打席で左飛。今季初めてのフライアウトは本塁打性の打球角度だった。「初めてフライアウト打って、いい感じの打席だった。アウトにはなりましたけど、僕の中では今日に繋がるアウトだった。今日の1打席目から継続して、そういう雰囲気を出せたのは良かった」。日米の報道陣の取材対応後は早歩きでロッカールーム内へ。映像で自身の打撃を何度もチェックした。

「今日の打席もあと1ミリ下(でボールを捉えた)とかだったらフェンス越えてたりとか、1ミリ右だったら(野手の)間を抜けたりとかそういう微妙な中でやっている。いい打ち方をしていたらフライが打てる。それが昨日の最後の打席はできた。その感覚を打席で出していければ、今日のような角度のついた打球、もうちょっと角度のついた打球がどんどん出てくる」。復帰初本塁打も決して遠くはなさそうだ。

 昨年は右肘内側側副靭帯の損傷のためボルティモア遠征に帯同できず。「神話の中の人物」と崇める元祖・二刀流ベーブ・ルースの生誕地は、この遠征が初見参だった。ド派手で不摂生だった“本家”とは違い、野球一筋の24歳。「街は出ていないので分からないですけど、ホテルは凄い綺麗で(笑)。過ごしやすいなと思います」と大谷らしいコメントで報道陣の笑いを誘った。それでも、オ軍本拠地から徒歩10分圏内にベーブ・ルース記念館があるなど街全体の野球熱は高い。「野球もいいですけど、本来なら普通に来たい。野球をやっているので、(野球が)できるのは幸せだなと思いますけど、普通に来たいなという感じもあります」と素直な思いを打ち明けた。

 11日のオリオールズ先発は左腕ミーンズ。チームは9連戦中。5戦連続フル出場となった大谷は今季初のベンチスタートとなる可能性がある。「多少甘くきても手が出せなかったり、タイミングがあってなかったり、ファウルになってたところがあった。比較的振りにいった球に対しては反応、捉え方はちょっとずつ良くなってきています」。今季初アーチが代打弾であっても決して驚くことはなさそうだ。

(Full-Count編集部)

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