大谷翔平、逆方向へ130M超弾 米専門家も脱帽「ただただ衝撃を受けてます」
地元テレビ局も大興奮、久々の「ビッグフライ、オオタニさん!」
■エンゼルス 5-4 ツインズ(日本時間14日・ミネソタ)
エンゼルスの大谷翔平投手が13日(日本時間14日)、敵地ツインズ戦に「3番・DH」で2試合ぶりにスタメン出場。第2打席にメジャー復帰後初の本塁打を放った。待望の一発は、バックスクリーン左に突き刺さる特大弾。逆方向への飛距離429フィート(約130.8メートル)の豪快弾に、地元テレビ局の解説者も「現実離れしている」と脱帽だった。
久々の「ビックフライ」だった。ツインズ1点リードで迎えた3回。大谷の第2打席は無死三塁の好機で回ってきた。3ボール1ストライクからの5球目、エース右腕ベリオスの甘く入った93マイル(約150キロ)の直球を完璧に捉えると、特大の逆転2ランとなった。
打球は左中間にあるブルペン上の電光掲示板上部に直撃。初速111.6マイル(約178.6キロ)で429フィートの飛距離を叩き出す驚愕の打球だった。試合を中継していたエンゼルスの地元テレビ局「FOXスポーツ・ウエスト」では、実況のビクター・ロハス氏が「良い当たりです。バクストンが(ウォーニングトラックまで)下がります……入りました!」と絶叫。解説を務めるメジャー通算132勝右腕のエンゼルスOB、マーク・グビザ氏が「ワーーォ!」と声を漏らすと、「ビッグフライ、オオタニさん! 今季第1号です! エンゼルスがリードしています!」とロハス氏のおなじみの実況が響いた。
大谷はこの日、試合前のフリー打撃でバックスクリーン上部に設置されたテラス席へ推定135メートル弾3発を打ち込み、敵地ファンを驚かせていた。解説のグビザ氏は「打撃練習での完ぺきなスイングを、試合で再現しました!」「反対方向です。現実離れしていますね」とあらためて脱帽した。
復活弾の余韻はさめず、続く打者のシモンズが凡退した後もグビザ氏は「私はあのホームランにただただ衝撃を受けています。ショウヘイ・オオタニは反対方向のどこまで飛ばしたのでしょうか」とポツリ。すると、ロハス氏は「彼の打撃練習のことで、あなたは私を信じていませんでしたよね、グビー? 彼はセンター方向の『ターゲットフィールド』(の看板)まで運んでいたんです。どれほどの距離があるか見てください」と指摘。実は、グビザ氏は大谷のフリー打撃を見ていなかったようで、ロハス氏から飛距離を伝え聞いても信じていなかったというのだ。しかし、大谷は試合で驚愕の一発を放ち、グビザ氏を感嘆させた。
ついに飛び出した「オオタニさん」の「ビッグフライ」。地元テレビ局の実況、解説コンビも喜びを隠せなかった。
(Full-Count編集部)