前田健太、メジャー初マルチ安打! 第2打席も右前打、投げては7回途中12K

ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】
ドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

2回の第1打席で右翼線へとポトリと落ちる先制の適時打

■ドジャース 2-0 パドレス(日本時間16日・ロサンゼルス)

 ドジャースの前田健太投手が15日(日本時間16日)、本拠地でのパドレス戦に先発し、7回途中まで12個の三振を奪う“奪三振ショー”でパドレス打線を3安打無失点に封じた。打っては、メジャー初のマルチ安打を記録した。

 今季9試合目の先発マウンドにあがった前田。1回、2回とパドレス打線を無失点に封じると、2回にバットで自らを援護した。この回、先頭のシーガー、ベルドゥーゴの安打などで2死二、三塁のチャンスを作り、打席へ。1ボール2ストライクからの5球目、ストロームのスライダーを捉えた打球は右翼線へとフラフラと舞い上がった。

 打球は一塁手、二塁手、右翼手の間にポトリと落ちる右前安打。スタートを切っていた2人の走者が生還し、先制の2点適時打となった。手が痺れる打球となったようで、一塁ベース上で前田は両手を振って苦笑い。今季4本目の安打は今季初の適時打と初の打点となり、5勝目に向けて自ら援護した。

 自ら2点のリードを奪った前田は、投げる方でも快投した。2回1死から2者連続三振、3回は3者連続三振を奪い、4回先頭まで実に6者連続三振。その後2死三塁のピンチを背負ったが、ここも三振を奪ってピンチを切り抜けた。

 その裏、前田はこの日の第2打席へ立つと、2ストライクからの3球目を右前へと弾き返し、右前安打。1打席目のタイムリーに続いて安打を放ち、マルチ安打とした。前田は2016年にドジャースに加入し、これがメジャー初マルチ安打となった。

 5回も2つの三振を奪った前田は5回を終えて10奪三振。6回も3者凡退に仕留めると、7回1死一塁でレンフローを空振り三振に切ったところで降板。交代を告げにきたデーブ・ロバーツ監督にはファンから大ブーイングが浴びせかけられ、マウンドを降りる前田には大きな歓声と拍手が送られた。2番手のアレクサンダーがアレンを一ゴロに封じ、前田は6回2/3で3安打無失点、12奪三振で5勝目の権利を手にした。

(Full-Count編集部)

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