鷹、3年目の九鬼がプロ初昇格へ 1軍練習合流「びっくりする反面嬉しかった」
ウエスタン・リーグで33試合に出場、打率.258
ソフトバンクの九鬼隆平捕手が、16日にヤフオクドームで行われるロッテ戦の試合前練習から1軍に合流した。九鬼は熊本の秀岳館高出身の3年目。昨年はオープン戦で1軍を経験したが、故障もあって公式戦での1軍昇格はなかった。この日出場選手登録される見込みで、1軍初昇格となる。
九鬼はここまで2軍戦33試合に出場し、打率.258、1本塁打、10打点を記録している。同世代の捕手と競い合いながら、多くの試合でスタメンマスクを任されてきた。
「昨日の夜の10時くらいに連絡が来ました。びっくりする反面うれしかったです」と九鬼。捕手としてのスローイングを自らの課題に掲げ「ずっとコツコツと同じように反復練習してきました」と語る。
「まずは『声を出して元気に』というところからアピールしていきます。チャンスがあれば1つ1つものにしていきたいです」。2日後には高校時代を過ごした熊本で公式戦が行われるが、その直前の昇格に「プロとして藤崎台球場でプレーしたいという気持ちはありましたから、素直にうれしいです。もちろん、まずは出れるかどうかですけど」と語る。
藤崎台球場といえば、レフト外野席を覆う巨大なクスノキがシンボルだが、「高校2年の秋だと思いますが、あの木に(打球を)打ち込んだことがあります」と思い出を語った。プロとしての凱旋で、その再現をぜひ見せてほしいものだ。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)