田中将大「最もえげつない球種」スプリット復調 米メディア「重要な一歩前進」

スプリットに対する相手打者の長打率は.300前半→今季は.792まで悪化

 特集では、通常のシーズンであればスプリットで30%を超える空振り率を記録している田中が、今季は15.9%しか奪えていなかったというデータを紹介。また、スプリットに対する相手打者の長打率は.300前半が普通だったが、今年は.792まで跳ね上がっていたという。田中自身も認めていたが、スプリットが万全の状態ではなかったということは、データに出ていたのだ。

「過去何回かの登板におけるその(スプリットの)効果の薄さが原因で、彼がその球を投げる頻度がめっきり減ってしまい、時には投げないイニングも何度かあった」

 ところが、レイズ戦はスプリットが復調し、積極的に投げることでレイズ打線を抑え込んでいった。記事では、4打数無安打2三振に終わったレイズのケビン・キアマイアー外野手が「彼はえげつない。マウンドの魔法使いだ」などと話していたことも紹介。スライダーの方が「より効果的なボール」だったとしつつも、「これは彼にとって最も重要な球種を再生することにおいて、重要な一歩前進となった」と分析している。

 スプリットの状態が戻った田中は“難攻不落”。ここからチームにさらに多くの勝ち星をもたらしそうだ。

(Full-Count編集部)

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