オリックス大城、ホークス今宮、中日高橋&京田…今季「大型化」した打者たち

セ・リーグで30%以上アップは3人

 今宮健太はソフトバンクの守備の要だったが、今季は中軸打者の働き。故障で離脱した柳田悠岐の穴を埋めている。楽天の茂木も大型化。ロッテの荻野は入団時からリードオフマンとして期待されてきたが、故障が多く、一度も規定打席に達したことがない。今季は首位打者争いに加わる活躍。本来の実力をようやく発揮し始めたという感がある。

 ソフトバンクの甲斐は「甲斐キャノン」といわれる強肩で売り出したが、今季は下位打線にあってしぶとい打撃でも存在感を強めている。日本ハムの大田は巨人から移籍して活躍しているが、今季はさらに打撃が向上した。ソフトバンクのデスパイネはスロースターターだったが、今季は中軸として責任を果たしている。

○セ・リーグ

京田陽太(中) 92.2% 2.40→4.61
2019年(中) 155打数45安2本11点10盗 率.290
2018年(中) 578打数136安4本44点20盗 率.235

中村悠平(ヤ) 97.8% 2.52→4.98
2019年(ヤ) 122打数34安3本12点0盗 率.279
2018年(ヤ) 341打数72安5本26点2盗 率.211

高橋周平(中) 45% 4.07→5.90
2019年(中) 142打数45安2本18点1盗 率.317
2018年(中) 433打数110安11本69点0盗 率.254

 セ・リーグは3人だが、中日の2人が目立っている。京田は今季、好成績。高橋は先週24打数16安打の大当たり。ともに内野手。中日には今季、大型新人・根尾昂が入団した。ヤクルトの正捕手・中村は好調ヤクルト打線の下位でしぶとい打撃を見せている。広島の曾澤翼に並ぶ「打てる捕手」に変わりつつある。

 ペナントレースはまだ1/3程度消化しただけだから、今後、打撃成績は変動する可能性もある。最終的に「大型化」するのはどの打者だろうか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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