「登場曲にこだわりはない」―メジャー2年目も野球一筋、“ブレ”ない大谷翔平
「限られた野球人生、行けるところまで行ってみたい」
音楽は球場でもロッカールームや打撃練習中に流れることが多いが、大谷は全く興味がないようだ。日本ハム時代はチームメートとの食事会後はチームの先輩に2次会のカラオケに誘われても「明日がありますので……」と欠席。昨年9月下旬、移動中のチームバス内でラテンポップのヒット曲「Despacito(デスパシート)」を歌手のTEEが日本語バージョンにした歌を熱唱。しかし、その選曲は水原通訳によるもので、歌った際も手にカンペを持っていた。「曲をあんまり知らなかった。歌詞を見ながら一生懸命に歌いました」と恥ずかしそうに打ち明けた大谷について、後日、水原通訳は「翔平はカラオケに行ったことないんじゃないですか? あれ(バス内での熱唱)が初めてだったと思います」と明かしていた。
球界では不調時に登場曲を変える選手もおり、その楽曲は選手のイメージを作る。だが、大谷は自ら変更したり、イメージを考えることはないという。
「誰かが選んでくれるなら全然変えることもあると思いますけど、自分からはないですね。せっかく選んでもらったので」
日本ハム時代から「野球以外の趣味はないのか」と周囲を驚かせていた。そのことについて、以前、大谷は「限られた野球人生、行けるところまで行ってみたいんです」と野球以外に興味なしの考えを明かしていた。打者一本で臨むメジャー2年目も野球一筋。大谷翔平に“ブレ”はない。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)