ロッテ、連日の逆転負けで勝率5割逆戻り 井口監督「同じ選手に打たれてる」

ロッテ・井口監督【写真:荒川祐史】
ロッテ・井口監督【写真:荒川祐史】

松永が今季初被弾で11試合ぶりの失点、手痛い逆転負けに

■楽天 10-5 ロッテ(19日・ZOZOマリン)

 ロッテは19日、ZOZOマリンスタジアムで行われた楽天戦で前日に続く逆転負けを喫した。レアードが2本の本塁打を放ったものの、投手陣が粘り切れず、5-10と大敗。勝率が5割に逆戻りした。

 序盤からノーガードの打ち合いとなった。ロッテは初回に2番・鈴木の5号2ランで先制するも、先発・石川が2回にきわどいコースを楽天打線に見極められるなど2四球3安打で4失点と苦しい立ち上がり。その後、レアードに2本の本塁打が飛び出し、一時は5-4と勝ち越したが、石川は6回に今江に同点適時打を浴びて5-5に。すると、井口監督は7回から4月14日以降11試合無失点リリーフを続けている松永を送った。

 ところが、左打者2人を抑えて2死を取った後、前日に同点2ランを放っていた3番・浅村に直球を中堅スタンドへ運ばれ勝ち越しを許す。続く4番のウィーラーには初球のフォークを左翼スタンドへ運ばれて7-5。松永は今季初被弾で11試合ぶりの失点を喫した。

 攻撃面では2回裏、楽天先発・福井の3四球で2死満塁とし、先制本塁打を放っていた鈴木を打席に迎えたところで、二塁走者の岡が牽制死。井口監督は「ああいうところが大量点に行けないところ。しっかりやってほしい」と改めて苦言を呈した。

 6回97球、6安打3四球5失点で降板した石川に「球自体は大分強くなってきたがゲームが作れていない。もう少しビシッと行って欲しい」と次回登板での奮起を促した指揮官。連日の本塁打を浴びたことについては「(チームとして)同じ選手に打たれている。次回対戦の時には(対策を)しっかりやってほしい」と、バッテリー全体の問題として捉えていた。

 楽天に連日の手痛い逆転負けを喫し、勝率5割逆戻りで3位タイとなったロッテ。カードが変わる21日、敵地に乗り込むオリックス戦で、投打ともに立て直すことができるか。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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