「やったもん勝ちだから」ロッテ5年目・香月の心に響いた福浦のアドバイス

インタビューに応じたロッテ・香月一也【写真:佐藤直子】
インタビューに応じたロッテ・香月一也【写真:佐藤直子】

高校時代の先輩、森の手厳しい言葉にも発奮「マジ悔しいです」

 今季はチームスローガンに「マウエ↑」を掲げ、2010年以来9年ぶりの日本一を目指すロッテ。混戦模様のパ・リーグだが、ロッテは5月に勝率を5割に戻すとAクラスをキープし、首位奪取へ好位置につけている。

 投手陣では、3年目の種市篤暉、5年目の岩下大輝ら若手ホープが1軍で活躍する中、1軍昇格を今や遅しと2軍で研鑽する野手がいる。2軍から真っ直ぐ「マウエ↑」への躍進を目指すロッテ若手スターをご紹介する連載企画。2019年の第2回は、5年目の香月一也内野手に迫る。

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「マジ悔しいですけど、事実なんで何も言えないです」

 高卒5年目の今シーズンも開幕1軍を逃し、2軍に甘んじている香月一也に対し、容赦なく手厳しい言葉を投げかけてくる人物がいるという。大阪桐蔭高の1年先輩、森友哉(西武)だ。香月が高校2年の時には「ずっと付きっきりで、自主練も一緒にさせてもらっていた」という森は、中村剛也、平田良介、中田翔、浅村栄斗と続く“大阪桐蔭フルスイングの系譜”を教えてくれた人物。「当てる技術を覚える前に、思い切りバットを振ってスイングを確認した方がいい」。高校時代、こうアドバイスをくれた先輩は昨季、打てる捕手として西武をリーグ優勝に導いた。

「刺激になりますね。メチャクチャいい先輩で、調子が悪い時は電話させてもらったり、ご飯にもよく一緒に行ってもらったり。そこでいろいろ話をして自分のモチベーションにしています。でも、いつも茶化されるんですよ。『まだ1軍じゃないの?』とか『もういいっしょ、お前。もうクビや』とか。それは、マジ悔しいです」

 今年は同学年が大卒1年目として入団してきた。「だいぶ意識しますね。正直、危機感はあります」という23歳は、少しでも出番とアピールする機会を増やすため、本来の内野に加え、昨季から外野守備にも就いている。

2018年から福浦の自主トレに同行「本当に勉強させてもらってます」

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