イチロー氏は米国野球殿堂を7度も訪問 館長が思い出を語る「彼は教養人」

マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターに就任したイチロー氏【写真:AP】
マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターに就任したイチロー氏【写真:AP】

2025年の殿堂入りが確実? イチローは「毎回、人目につかないようにいらっしゃいます」

 マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクターに就任したイチロー氏は、有資格1年目の2025年に米国野球殿堂入りすることが確実と見られている。イチロー氏にとっても、(殿堂がある)クーパーズタウンは特別な場所。現役時代から何度も訪れ、米国の野球の歴史に触れてきた。

 米国野球殿堂のジョン・シェスタコフスキー副会長は、イチロー氏がメジャー1年目の2001年オフを皮切りに計7度もクーパーズタウンを訪問していると今年4月上旬に明かしていた。そして、「野球という本質に常につながっていた選手で、それに対する最も深い敬意を持っていた選手」だと称賛している。

 今年退任するジェフ・アイデルソン館長も、イチロー氏に敬意を抱く一人。米メディアの取材に対して、イチロー氏との“思い出”を語っている。米スポーツメディア「スポーティングニュース」は「殿堂博物館のジェフ・アイデルソン館長がクーパーズタウンについて振り返り、草の根プロジェクトについて語る」とレポート。その中で、イチロー氏についても言及している。

「選手たちを保管所に案内したのが良い思い出です。イチロー・スズキはクーパーズタウンに7度いらっしゃっていますが、毎回、人目につかないようにいらっしゃいます。彼はコレクションの新しくなった部分を知りたがります。イチローがどれほどの教養人なのかということを知らない人は多いですね」

 イチロー氏は野球の歴史に敬意を抱き、その姿を見た殿堂関係者もイチロー氏への尊敬の念を深める。そんな関係がずっと続いてきたようだ。2008年に館長に就任したアイデルソン氏は、今年の表彰式後に退任する予定。2025年には元館長として、イチロー氏の殿堂入りを見届けることになる。

(Full-Count編集部)

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