上原浩治の2013年は「永遠に記憶に残されるべき」 ボストンメディアが惜別
「スポーツ史上最も素晴らしい投球の1つとして、永遠に記憶に残されるべき」
さらに「2013年7月9日~9月13日の間に27回登板して無失点だった」という驚異的な記録も紹介。リーグ優勝決定シリーズについても「ウエハラは3セーブと1勝を挙げた。彼はMVPに輝いた」とあらためて振り返っている。どこを切り取っても、2013年の上原の成績は圧巻だった。
2013年だけでなく、レッドソックスでの4年間で光を放ち続けた上原。「彼はレッドソックスに4シーズン在籍し、858人と対戦して37与四球だけだった。291奪三振だった。ポストシーズンを含めれば、910人と対戦して308奪三振(33.8%)、37与四球(4.1%)だった」。記事では、抜群の制球力、奪三振能力を示す数値を紹介。メジャーでは決して速くないボールでこの成績を残したことを特筆している。
「90マイル(約145キロ)程の直球でこうしたことをやってのけたことが、このことをよりずっと記憶に残る妙技としている。2013年のコウジ・ウエハラのスプリットは史上最も打つのが難しい球の1つとされるべきである。そして、時として同じくらい捕球するのも難しい球だった」
投球だけでなく、パフォーマンスでも魅せた上原は、レッドソックスファンにずっと愛される投手となった。
「ダグアウトでのハイタッチ、登場曲のサンドストーム、2013年ワールドシリーズの最後のアウトを三振で奪ったウエハラの姿は、レッドソックスファンの記憶に残り続けるだろう。そして、ウエハラが2013年シーズンとポストシーズンで優勝に輝いたチームにしたことは、スポーツ史上最も素晴らしい投球の1つとして、永遠に記憶に残されるべきである」
名門球団のレッドソックスをワールドシリーズ制覇に導いた上原。愛すべき投手の引退をボストンの人たちも惜しんでいる。
(Full-Count編集部)