ドジャース入団のBC栃木・北方、寺内監督も期待「野球に取り組む姿に不安はない」

茨城戦の7回に登板したBC栃木・北方悠誠【写真:荒川祐史】
茨城戦の7回に登板したBC栃木・北方悠誠【写真:荒川祐史】

24日の茨城戦で本拠地で初となる160キロをマーク

 MLBのドジャースとマイナー契約を結んだルートインBCリーグ栃木の北方悠誠投手が24日、本拠地での茨城戦で最速160キロをマークした。3-2と1点リードの7回に登板。154、156キロと150キロ台を連発して、先頭の加藤を空振り三振にとると、寺嶋の2球目に、ファウルにはなったが、160キロを記録した。

 今季最速は161キロをマークしているものの、それは他球場での記録。本拠地で初の160キロとなり「ここの(スピード)ガンでは出ないと思っていたので、160キロが出てびっくりした」と、元巨人で栃木の寺内崇幸監督も驚きを露わにした。

 7回の1イニングを13球で3者凡退に抑えた北方。勝利に貢献し、2打席連続アーチの元ヤクルト飯原らとヒーローインタビューを受け「勝ててよかったです。あまり(スピードに)こだわりはないが、出せるところまでは、しっかりトレーニングしていきたい」と、より一層のスピードアップを誓った。

 2011年のドラフト1位でDeNAに入団。2014年オフに戦力外に。2015年は育成選手としてソフトバンクに入団したものの、オフに2度目の戦力外となった。その後、BCリーグの群馬、四国アイランドリーグplusの愛媛、BCリーグの信濃と渡り歩き、今季から栃木に加入。そして、ドジャースとマイナー契約を結んだ。

 寺内監督は「今年1月から見ているが、野球に取り組む姿に、特に不安はない。腕がしっかり振れた中で、投げられている。今日は本人としてもよかったのではないか。コントロールの課題はあるが、高めの真っすぐでファールがとれている」と右腕の成長を実感していた。北方は30日に小山市内で会見を予定している。

(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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