「原監督がレスラーだったら…」 タイガーマスクが熱弁する原辰徳の“魅力”【第2弾】

会話はいつも「プロレスの話ばっかり(笑)」

――キャンプ訪問では野球の話で盛り上がりそうですね。

「いや、実はプロレスの話ばっかりなんですよ。野球の話は一切ないかも(笑)。宮崎で名物“原タワー”にも上らせてもらったんですけど、そこでもプロレスの話。『新日本、すごいな』から始まって、『この前、CS放送でタイガーの試合見たんだよ。すごいぶん殴ってたな』って身振り手振りを交えながら話すから、周りはみんなバッティングの話をしてるのかと思っているみたい。僕もたまには野球の話をしたくて『新外国人どうですか?』って聞くと『「あいつはね~、向こうでもいい成績を残しているんだよね~。日本に来たばかりだから、これからだよね~』って教えてくれたり。しかも、メキシコ人選手が来ると、必ず紹介してくれるんです」

――え!? メキシコ人選手ですか?

「そう、今回もビヤヌエバがメキシコ人で、キャンプの時に原監督が『タイガー、ちょっとちょっと、彼ね、メキシカン!』って呼ぶんです。さらにビヤヌエバに『ルチャリブレ、知ってる?』って聞くのを、通訳の方が訳してくれるという(笑)。エドガー・ゴンザレスがいた時も紹介してくれました。ゴンザレスは何度か顔を合わせるうちに、練習前に手品を見せてくれるって言い始めたんですよ。『じゃ、見てみよう』と監督も一緒に見ていたんだけど、途中で『こんなことやっているから打てないんだよ。ま、そんな選手がいるってことを覚えといてくれよ』って笑って去っていきました(笑)」

――プロレス好きの原監督がもしレスラーだったら、どんなタイプになると思いますか?

「原さんは、高田延彦さんみたいな感じかなと思いますね。人を惹きつけるし、周りを盛り上げてコントロールするのが上手い。新日本プロレスで言えば、ぶれずに自分の路線を着実に作り上げていく内藤(哲也)みたいなタイプ。俺が俺が、と前に出るのではなく、気が付いたら自然とトップに立っている。そんなタイプでしょうね。

 でも、原監督が黒いショートパンツを履く姿は想像がつかないなぁ(笑)。パンタロンも似合わないと思うんですよ。足が太くて長いから、棚橋(弘至)みたいなロングスパッツですね。監督、ちょっと日本男児なところがあるので、無地で横にラインが1本入る“シンプル・イズ・ザ・ベスト”な感じが似合いそうですね。リングシューズは黒の革じゃなくて、白のエナメルに黒のラインが入る感じで」

――いいですね! タイガーさんと原監督が並ぶ姿を見たいです。

「原監督は『俺はタイガーが引退する時は、東京ドームでリングアナウンサーをする』って仰有ってくれているんですよ(笑)。解説もしてみたいって言ってましたけど、すごくマニアックな解説をしてくださいそうですね。何しろ、野球が終わって家に帰ると、プロレスを見ることが多いそうですから。お祖母さんがプロレス好きだったそうで、子供の頃からよく見ていたって。この前、菅野(智之)投手も『僕、プロレス大好きなんです』って言ってましたから、家系かもしれませんね」

(第3弾に続く)

【ベスト・オブ・ザ・スーパー・ジュニア26 優勝決定戦】
6月5日 東京・両国国技館
17時開場 18時半開始
チケットなど詳細は新日本プロレス公式ウェブサイト(https://www.njpw.co.jp)で。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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