「ファンあってのプロだから」タイガーマスクが熱弁する原辰徳の“魅力”【第3弾】

18年連続18回目の出場「スーパーJr.」 目指すは6月5日・両国国技館での決勝

――タイガーマスクさんは、5月13日から始まった「スーパーJr.」で若い選手たちと新日本プロレスのスーパーJr.ヘビー級の頂点を争われています。

「18年連続18回目の出場ですよ。一緒に戦っている若い選手が、3、4歳の頃から出続けているんですから、よく考えたら俺ってすごいなって思いますよ(笑)。もちろん、体がしんどい時もありますけど、出る以上は彼らと同等。有利も不利もない。お互いに持っているもの、持っていないものがあって、その上で強い者が勝つ。それだけなんですよね。

 今の若い選手なんて、マスクを取ったら内村航平が入っているんじゃないかってくらい、アクロバティックにクルクル回ってますけど、僕はそんな技には掛からないと思っているし、掛けさせないし、その段階に持ち込む前に勝負をつけますよ」

――これまで2度頂点に立った、思い入れのあるシリーズだと思います。

「そうですね。昔は小林邦昭さんとか馳浩さんも出ていた『トップ・オブ・ザ・スーパーJr.』が前身で、ファンの頃から見てましたから思い入れはありますよ。でも、ここ数年は膝が良くなくて、桜が咲く頃になると『やば、スーパーJr.の時期が来た』って嫌な気分になってます(笑)」

――あまり聞きたくないです……(笑)。

「もちろん出る以上は勝ちたい。今回も直前に膝を痛めたので、試合に全力を注ぐ意味でも、リング入場時にコーナーポストに上がるのはやめようと思ってます。結構負担になるので、その分のエネルギーを試合に注いで集中したいので。

 今年は本当にレベルが高いです。特に、外国人選手のレベルが上がっている。彼らにとって今、新日本のリングに上がることは一種のステータスになっているので、スーパーJr.で優勝すれば母国で箔が付く。IWGPジュニアヘビー級王者のドラゴン・リーなんて、メキシコでは英雄ですよ。空中技だけじゃなくて蹴りや膝の使い方も上手い。本当にレベルが高いです。

 ただ、毎年言うのは、僕は僕の色でやりたい。たとえ派手ではなくても、得意の打撃で攻めていきたい。そして、相手が得意技を出す前に仕留める。短期勝負を狙っていきます。最終的には、6月5日の両国国技館で、メインイベントとして行われる決勝に進むこと。まだまだ負けません。優勝を狙いますよ」

【ベスト・オブ・ザ・スーパー・ジュニア26 優勝決定戦】
6月5日 東京・両国国技館
17時開場 18時半開始
チケットなど詳細は新日本プロレス公式ウェブサイト(https://www.njpw.co.jp)で。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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