V字回復の広島、ジョンソン復調 レグナルトは防0.40…助っ人2か月診断
バティスタはチーム2位の12本塁打、フランスアもまずまず
プロ野球が開幕して、早くも2か月が経とうとしている。5月も終わりが近づき、セ・パ交流戦の開幕が近づいてきている。
ここまでのプロ野球はセ・リーグが広島、パ・リーグはソフトバンクが首位に立つ。広島は開幕後しばらくは大不振に陥り、最下位に沈んだものの、5月に入ると、完全に復調。球団としては3年ぶり3度目となる11連勝をマークし、気づけば、“定位置”の首位に戻ってきた。2位に巨人がつけ、阪神、中日、ヤクルトが追っている。
ソフトバンクは怪我人が続出しながらも、新戦力が穴をうまく埋めてなんとか首位を守っている。2位の楽天から西武、ロッテ、日本ハムと5位までが3ゲーム差にひしめき合い、混戦の様相だ。5位に3ゲーム差の最下位でオリックスが遅れをとっている。
開幕からほぼ2か月が経過した現在。それぞれ、チームの浮沈を左右するチームの軸としてチームに加わっている助っ人選手たちは、どれほどの成績を残し、果たしてチームに貢献出来ているのだろうか。各球団の助っ人を、交流戦を前に診断してみよう。
広島はジョンソン、レグナルト、フランスアの投手3人とバティスタの野手1人が主に1軍でプレーしている。先発ローテの柱として欠かすことの出来ない存在であるジョンソンは開幕直後は大不振だった。今季初登板で5回3失点でマウンドを降りると、その後2試合連続で3回KO。チームのスタートダッシュ失敗の一因になった。
だが、5月に入り、復調。5月4日の巨人戦で今季初めて6回を投げると、そこから3連勝。25日の巨人戦では7回5安打4失点で4勝目をあげ、ついに白星が先行した。ジョンソンは徐々に、その調子を取り戻しつつあるといっていいだろう。
中継ぎ陣はレグナルトがセットアッパーとして重要な働きを見せている。ここまで20試合に投げて、防御率0.40。5月25日の巨人戦で初めて自責点を喫したものの、そこまでの19試合、防御率は0.00を続けていた。今後も勝利の方程式の一角として期待したい投手だ。フランスアも勝利の方程式の一角を形成。序盤は失点が多かったが、チームの状態とともに左腕の調子も上向いてきている。ヘルウェグ、ローレンスはファーム生活となっているが、投手陣は3枚がそれなりに仕事を果たしている。
野手ではバティスタがリーグ4位タイの12本塁打を放っており、14本塁打の鈴木誠也とともに、打線の中軸として活躍している。昨季は.242だった打率も、ここまでは.289とまずまず。成長の跡を見せている。もう1人の野手であるメヒアはファームで打率.272、14本塁打28打点で本塁打と打点の2冠に立っている。
当初は苦戦を強いられていた広島だが、チーム状態は上り調子。そして助っ人外国人も、期待に見合うだけの活躍を見せていると言えるのではないだろうか。
【投手】
・クリス・ジョンソン
9試合4勝3敗0S0H 4.00
・カイル・レグナルト
20試合2勝0敗0S2H 0.40
・ジョニー・ヘルウェグ
2試合0勝0敗0S0H 0.00
・ケイシー・ローレンス
1軍登板なし
・ヘロニモ・フランスア
23試合4勝2敗0S8H 3.09
【野手】
・サビエル・バティスタ
48試合159打数46安打12本塁打30打点 .289
・アレハンドロ・メヒア
1軍出場なし
(Full-Count編集部)