少女に打球直撃で選手は涙 MLBが声明も…米紙は「何も変わろうとしていない」

MLBは声明発表も…「実際のところ、何も変わろうとしていない。現時点では、だ」

 昨年8月には、ドジャースタジアムで79歳の女性が打球を頭部に受けて死亡する痛ましい事故が起きたことにも記事では言及。昨季開幕前には、MLBが両軍ダグアウトまで防護ネットを拡張することでオーナーと合意に達したばかりだが、部分的に拡張されたネットでは今回の悲劇を防ぐことはできなかったということになる。

 MLBは今回のアクシデントに対し、「昨晩の出来事は極めて心苦しいものでした。お子様とご家族の無事をお祈りします。昨夜の出来事を念頭に、我々はこの重大な問題に対して努力を進めていくつもりです」と声明を出したという。だが、特集では「実際のところ、何も変わろうとしていない。現時点では、だ」と問題提起している。

 その一方で、4歳の少女のアクシデントの後も、一部の球団オーナーにはファンからネットのこれ以上の拡張に対する反対意見が届いていると特集では指摘。ネットの存在を良しとしないメジャーファンは存在するというのだ。負傷のリスクを理解しながらも、見晴らしの良さ、ファウルボールのキャッチなどを優先するファンの意向も紹介する一方で、「試合について語り合いながら帰宅したいのか、もしくは子供の無事を祈っていたいのか。もう十分だ」と改善の必要性を主張している。

「選手はすでに口を開いた。大事な子供も怪我をしてしまった。あとはあなた次第だ」

 MLBとオーナーをこれ以上動かすのはメジャーファンの声以外にないという。4歳の少女のスタジアムの安全面を憂慮する声は日増しに高まっている。

(Full-Count編集部)

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