選手が涙した少女への打球直撃 ネット拡大へ議論活発化、他球団選手は「100%支持」

「あのような出来事は絶対起こってほしくない」「僕たちが求めているのは安全性」

 アスレチックスのチャド・ピンダー外野手は特集の中で「ファウルポールまでネットを設置することに大賛成だよ。球団やリーグが安全のための予防措置を増やすための、いかなる策にも100%支持するね。なぜなら、あのような出来事は絶対起こってほしくはないんだから」とコメント。内野はすべてネットで覆われるべきだと主張している。

 さらに、昨季29本塁打を放った強打者のマット・オルソン内野手も「彼ら(球団やMLB)がファンの球場での時間をこれまで通りの(素晴らしい)ままにしようとしているのは理解している。しかし、あの時の様に子供に直撃してしまったり、年配のファンや障害を抱えているファンは十分に素早く動けない状況なのだから、僕の気持ちとしてはネット拡大(を賛成する側)に傾むことになるだろうね」と証言。強打された打球は避けられない人がいて当たり前で、事故防止のためにネット拡大には賛成との意見だ。

 さらに、記事ではスティーブン・ピスコッティ外野手が「ファンの安全が最優先だからね。投手たちは、これまでにないくらいの速球を投げるようになっているし、打者たちもこれまでにないほどの速い打球を放っているんだし」と話し、ラモン・ラウレアーノ外野手も「僕たちが求めているのは安全性。それは良いことだと思うんだ。誰かの人生を救えたり、怪我を最小限に留められることになれば、素晴らしいことだと思うよ」と指摘。何よりも優先されるべきなのはファンの安全だとの見方だ。

 米メディアからもネットを拡大すべきだとの声が多く上がる一方で、“反対派”の人も中にはいるという。選手たちがこれだけ強く観客の安全の確保を望んでいる状況で、ネット拡大への流れは加速してもおかしくないが、果たしてどうなるだろうか。

(Full-Count編集部)

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