少女にファウル直撃の3日後に…マイナーでは少年の顔面に打球直撃の「悲劇」
少年の顔面に直撃→当てた打者は動揺→少年は仮設テントへ、観客は「どうやって守れば…」
29日(日本時間30日)のヒューストンでのアストロズ-カブスの一戦で、カブスのアルバート・アルモラJr.外野手の痛烈なファウルボールが観戦していた4歳の少女に直撃するというアクシデントがあった。アルモラJr.は涙を流し、試合は一時中断。波紋が広がる中、米マイナー戦でも同じような事故が起きていた。米テレビ局「Fox59」が伝えている。
アクシデントは1日(日本時間2日)にパイレーツ傘下3Aインディアナポリスの本拠地ビクトリー・フィールドで行われたブレーブス傘下3Aグウィネット戦で起きた。3回表のグウィネットの攻撃中。ライアン・ラマーの一塁スタンドを襲ったファウルボールが少年の顔に直撃したという。打者は打席内で膝をついて動揺。記事では近くにいた観客のリプスコムさんのコメントを紹介している。
「このような悲劇が起こるとは思っていなかった。父親が彼を持ち上げましたが、彼は話したり泣いたりはしていませんでした。パビリオン(仮設テント)に運ばれ、数分後に彼が叫んでいるのが聞こえました。親として同じ気持ちでした。恐ろしかったです」
「正直、見たくありませんでした。(仮設テントで)スタッフが遮っていましたが、彼の小さな腕が見え、血がついていました。でも、ただ見ることができませんでしたし、見たくありませんでした」
同じ事故は3日前の起きたばかり。各方面からMLB球場はネット拡張すべきとの声が上がっている。記事ではリプスコムさんが「個人的には、安全の確保は観客の責任だとは思いません。もちろん十分に注意はしますが、3歳児にどのように速い打球に気を付けるのか教えることはできません。速い打球が大人の私に飛んできたとしても、どうやって自分を守ればいいのでしょうか」と話したことを伝えている。
この事故を受け、パイレーツ傘下3Aインディアナポリスは「今夜、幼いファンが一塁ライン際のファウルボールに直撃しました。球場の救命士が処置をし、病院に搬送されました。現時点で、これ以上の詳細は明かせません。ご回復をお祈り申し上げます」と声明を発表した。ファンの誰もが安全に試合観戦を楽しめる環境作りへの対応が急がれる。
(Full-Count編集部)