菊池雄星、屈辱まみれの4敗目も前を向く「どう捉えるかで野球人生が変わる」

エンゼルス・大谷(右)に本塁打含む2安打を許したマリナーズ・菊池雄星【写真:AP】
エンゼルス・大谷(右)に本塁打含む2安打を許したマリナーズ・菊池雄星【写真:AP】

大谷翔平らに3者連発を許すなど3回1/3で自己ワースト7失点「苦い経験を必ずプラスに」

■エンゼルス 12-3 マリナーズ(日本時間9日・アナハイム)

 マリナーズの菊池雄星投手が8日(日本時間9日)、敵地・エンゼルス戦で先発し、3回1/3で自己ワースト7失点。中8日を空けての登板で自身3連敗となる4敗目を喫した。

 大谷翔平との800日ぶりの花巻東対決は屈辱まみれの投球となった。菊池は初回2死から大谷の二塁内野安打を足がかりに4安打3失点すると、4回にはラステラ、トラウト、大谷と自身初の3者連続弾を食らった。3回1/3で9安打7失点(自責6)で4敗目。「悔しいという気持ちですね」と声を絞り出した。

 3者連続被弾は人生初の経験だった。「まあ、初めての経験ですし……。当然、マウンド上でもすごく経験したことがないような悔しさも経験しましたけどね。まあ、こういう苦い経験というか失敗というのを、長いシーズンにつなげていかないといけないと思うので。この悔しさを次につなげていきたいと思います」と唇を噛み締めた。

 前回5月30日(同31日)のエンゼルス戦で3回1/3で10安打6失点で3敗目。中8日を空けての登板で、この8日間で3回ブルペン入りしてフォームを修正してきた。試合前、サービス監督は「パワーを取り戻し、休んで、試合を見て、練習をして、感覚を取り戻すこと。スケジュール面は、今年彼にとってチャレンジだと分かっていた。少し休養を与えて、またここから進めていきたい」と話していたが、結果に結びつけることはできなかった。菊池は「ここ3試合の中ではボール自体は少しいいのかな……というのはありましたけど。まだまだいい状態にはもう少しかなということは感じました」と悔しさをにじませた。

 25日の敵地・アスレチックス戦から自身3連敗。いずれも3回1/3で降板している。「良くない試合が3試合続きましたけど、ここでどう自分自身がこの現状を捉えるかというところでまた、今後の結果だったりとか、野球人生が変わってくると思っているので。この苦しいというか、苦い経験というのを必ずプラスにしたいなと思います」。この敗戦の悔しさを必ず次戦へつなげてみせる。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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