「彼の走る様は驚き」…大谷が“雄星撃ち”6号と同様に敵地TVに衝撃与えた走力
猛打賞の活躍に敵地TV局は愕然「凄まじいダメージを与えた」
■エンゼルス 12-3 マリナーズ(日本時間9日・アナハイム)
9日(日本時間10日)の本拠地マリナーズ戦では4打数無安打3三振に終わったエンゼルスの大谷翔平投手。前日8日(同9日)の本拠地マリナーズ戦では5打数3安打2打点と今季2度目の猛打賞をマークし、12-3での勝利に大きく貢献した。この試合では走力で敵地メディアを驚かせる場面があった。
4回にラステラ、トラウトに続く3者連続本塁打。花巻東高の先輩・菊池から圧巻の左中間ソロ弾を放ち、パワーを見せつけた大谷は、スピードでも魅せた。5回無死一、二塁、2番手右腕スコットから右中間へのヒットを打つと、韋駄天ぶりを発揮。右翼手は打球が抜ける前に追いついたが、大谷は圧巻の加速で“適時右前二塁打”とした。
敵地シアトルで試合を中継しているテレビ局「Rootスポーツ」の解説者で、1999年に阪神でプレーしたマリナーズOBの元内野手、マイク・ブロワーズ氏は「オオタニは凄まじいダメージを与えています」と静かな声で語った。猛打賞の活躍はマリナーズの投手陣に大きな被害をもたらしていたのだ。実況も「今季22打点でこの日2打点目。今季初の二塁打です」と補足。ブロワーズ氏は「彼の走る様は驚きですよ」と大谷の韋駄天ぶりに仰天していた。
昨季は二塁打21本を記録した大谷にとって、遅ればせながらも今季初のダブルとなったが、実況は「そうですよね。私は3回チェックしてしまいました。あの足の速さで、まだ二塁打1本目なのか、と……」とポツリ。意外なデータに敵地メディアも驚きを隠せない様子だった。一夜明けた試合では3三振という結果に終わってしまったが、確実に調子は上向いており、ここから二塁打も増えていきそうだ。