女性にファウル当たり頭部出血の事故 少女に打球直撃でネット拡大へ議論広がる中…
今度はフィールドから数列の席で女性に打球直撃「頭部から血が…」
■ナショナルズ 12-1 Wソックス(日本時間11日・シカゴ)
10日(日本時間11日)のシカゴでのホワイトソックス-ナショナルズ戦で、ファウルボールが客席の女性に当たるアクシデントがあった。地元メディアによると、女性は頭から出血。病院に運ばれたものの、会話はできる状態だったという。
地元紙「シカゴ・サンタイムズ」は「ホワイトソックスの試合でファウルボールに当たりファンが怪我」とのタイトルでレポート。「ホワイトソックスの広報によると、月曜日の夜にギャランティード・レート・フィールドで行われた試合で、女性ファンがホワイトソックスの外野手イーロイ・ヒメネスが放ったファウルボールに当たり、病院に運ばれた。彼女は会話ができる状態だった」と伝えている。
記事によると、アクシデントがあったのは4回。ヒメネスが三塁のホワイトソックス側のダグアウト上のスタンドにライナーを放ったという。女性はフィールドから数列目に座っており、打球が直撃したようだ。同紙は「女性は頭部から血が出ており、タオルで覆われた。球場スタッフにサポートされ、コンコースまで歩いた」と説明。病院に搬送された後の状態については、書かれていない。ヒメネスはライナーがスタンドに飛び込むのを見た後にヘルメットに手を置いたという。同球場の防護ネットはダグアウト上まで張られているとのことだ。
メジャーでは、5月29日(同30日)のヒューストンでのアストロズ-カブス戦で、痛烈なライナーのファウルボールが観戦中の4歳の少女に直撃するというアクシデントがあったばかり。ファウルを打ったカブスのアルバート・アルモラJr.外野手もその場で涙を流すなど動揺を隠せず、防護ネット拡大への議論が活発化している。
米メディアではネットを拡大すべきだという声が多い一方で、リスクを回避するためにファンも子供などは安全な席に座らせるべきとの意見もある。ただ、これだけ怪我人が続出している中で、MLBは何らかの対策を迫られることになるかもしれない。
(Full-Count編集部)