大谷翔平、サイクル皮切りの低空3ランに米専門家が驚愕「普通ならフェンスは越えない」
メジャー通算82勝のアンダーソン氏「普通なら二塁打です」
■エンゼルス 5-3 レイズ(日本時間14日・タンパ)
エンゼルスの大谷翔平投手が13日(日本時間14日)、敵地レイズ戦で日本人初のサイクル安打を達成した。「3番・DH」で2試合連続スタメン。初回の第1打席で左腕ヤーブローから、メジャー通算30号となる先制の3ラン本塁打を放つと、その後、二塁打、三塁打、安打と立て続けに快音を響かせて、エンゼルス史上7人目の快挙を達成した。
サイクルショーの幕開けは、圧巻の一撃だった。初回無死一、二塁で登場した大谷。1ボール1ストライクからの3球目、左腕ヤーブロウの投じた89マイルのストレートを完璧に捉えた。左中間に飛んだライナーはスタンドに突き刺さるように飛び込んだ。
この打球は打球角度19度と今季の大谷の本塁打の中で、最も低弾道で飛び出した本塁打に。衝撃の“低空飛行弾”に、敵地で試合を中継している「FOXスポーツ・サン」の解説者で、エンゼルスOBのブライアン・アンダーソン元投手も驚愕の様子だった。
「この球場のあの部分に、このようなライナーが飛んでいくと、普通なら二塁打です。フェンス越えしないものです。(打球に伸びがあり)彼は座席の1列目に突き刺すことができたのです」
1993年に、前身カリフォルニア・エンゼルス時代にメジャーデビューを果たしたメジャー通算82勝左腕OBも唖然とした様子。MLB公式データ解析システム「スタットキャスト」によると、打球速度111マイル(約178.6キロ)、飛距離は414フィート(約126.1メートル)で、わずか54フィート(約16.5メートル)の高さまでしか上がらない強烈な弾丸ライナー弾だった。
大谷はこの低空3ランを皮切りに二塁打、三塁打と次々に快音を響かせ、最後は中前安打で快挙を達成。サイクル安打も衝撃的だったが、そのスタートを切った3ランもまた衝撃的だった。
(Full-Count編集部)