15年MVP男、サイ・ヤング賞左腕加入もFA停滞に憤慨「心底恥ずべきこと」
キンブレルのカブス入り、カイケルのブレーブス入りは6月上旬までずれ込んだ
2015年ア・リーグMVPで球宴選出3度を誇るブレーブスのジョシュ・ドナルドソン内野手がオフのFA大物選手だったクレイグ・キンブレル、ダラス・カイケルの両投手が6月上旬まで未契約だったことについて、「極めて恥ずべきこと」と憤りを見せている。地元紙「アトランタジャーナル・コンスティチューション」が伝えている。
メジャーでは18年オフからFA市場は停滞。各球団はFA大物選手との大型契約を避け、このオフは昨季レッドソックスでワールドシリーズ制覇に貢献した通算333セーブのキンブレルは7日に3年総額4300万ドル(約46億4000万円)でカブスと合意。15年サイ・ヤング賞のカイケルは7日に1年1300万ドル(約14億3000万円)でブレーブス入りした。
ドナルドソンはカイケルとチームメートとなったが、同紙に「「彼(カイケル)のような選手、そしてキンブレルもだけど、彼らがFA史上にここまで長く残っていたなんて、正直言ってこれはMLBにとって心底恥ずべきことだよ。彼(カイケル)は素晴らしいキャリアを築いてきたんだ。特別なんだよ、彼は」とコメント。チームは9日(同10日)までナ・リーグ東地区2位で首位フィリーズと1ゲーム差。ポストシーズン進出の可能性は十分にある。「ポストシーズンでの経験も豊富だからね。彼の加入で、僕たちは更に良いチームになっていくよ」とチームの躍進を期待している。
同紙では主軸のフレディ・フリーマンが2月に「厳しい状況だね。ここ2年の動きは、異様だよ。(動きが)遅いんだ。選手、オーナー、GM、フロントオフィスはただ単にお互いを(じっと待って)けん制しているんだよ。球界にとって、素晴らしいこととは言えないよね」と語ったことも紹介している。有力選手たちの声がMLB全体の流れを変える可能性はあるのだろうか。
(Full-Count編集部)