ロッテ・ボルシンガー、“再起”へ16日スライド登板「自分では心配していない」

ロッテのマイク・ボルシンガー【写真:荒川祐史】
ロッテのマイク・ボルシンガー【写真:荒川祐史】

昨季は13勝をマークも今季は2度の登録抹消「ホームランを多く打たれている」

■ロッテ – 中日(交流戦・16日・ZOZOマリン)

 再調整のため、6月2日に今季2度目の登録抹消となったロッテのマイク・ボルシンガー投手が、16日の中日戦で先発する。当初は15日に先発予定だったが、雨で中止となったためスライド登板。昨年13勝2敗の助っ人は“再起”を誓っている。

 6月1日の西武戦、今季最短となる2回2/3、5失点でKOされ、再調整となっていたボルシンガー。今季2度目の仕切り直しとなるが「去年も一度、ローテーションを飛ばしていますし、自分自身では心配していない。しっかりと準備はできている」と話す。

 昨シーズンは11連勝を含む13勝2敗とチームの勝ち頭だった助っ人右腕だが、今季はここまで9試合に登板し1勝3敗。しかし、今季初勝利を挙げた4月20日の楽天戦以降、7試合中4試合はクオリティスタート(QS、6回を投げて自責3以内)を達成。打線との巡り合わせもあり、勝利につながらない試合が続いていたことも事実だ。

 ただ、自身の中で昨シーズンとの違いを感じている部分も少なからずあるという。

「ボールがちょっと高めに浮いている。去年も浮いたボールはあったが、打者が打ち損じるなどうまく抑えていけた。しかし、今年はホームランを多く打たれている」

 実際、ボルシンガーの被本塁打は、昨年20試合登板で7本だったのに対し、今年は9試合で11本とまだ半分の試合数にもかかわらず前年を上回っている。それだけに「低めに集めることを心がけるようにやってきました。カーブはしっかり投げられているので、真っ直ぐが高めに行かないように」と、低めへの投球意識を強く持ちながら調整を続けてきたという。

 試合前練習では、キャッチボールや、体幹強化メニューの合間に、独自にスクワットを行うボルシンガーの姿があった。「自分で回数を決めてやっていますよ」と根本淳平1軍ストレングスコーチ。一方、本人は「特別な理由はないんですが、ウエイトトレーニングも含めて、下半身の強化のために先月からやり始めました」と意図を明かす。

「1日100回」と回数を決め、20~25回をセットにメニューの合間に挟みながら断続的に4セットを消化。「投球にも関わってくるかもしれないけれど、そこを意識していたわけではなく、下半身を力強くしようと」と、あくまでも主目的は下半身の強化。「体は強くなってきていると感じていますし、下半身の強化は出来てきて、体が作れてきているのかなと感じています」。本人は一定の変化を感じ取っているという。来日2年目の助っ人は何かを変えようと努力している。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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