日ハム中田、巨人菅野にお手上げ「援護もらってからは別人」「さすがだな、と」
初回に5安打集中し3得点も、2回から7回までわずか1安打に終わる
■巨人 7-3 日本ハム(交流戦・16日・札幌ドーム)
日本ハムは16日、本拠地で巨人に逆転負けして2連敗。6カードぶりにカード負け越した。
打線は初回にいきなり、2年連続沢村賞の巨人菅野を攻略した。先頭の西川遥輝外野手の中前打と大田泰示外野手の中越え二塁打で先制すると、近藤健介外野手、中田翔内野手も続いて4連打。渡邉諒内野手も適時打を放ち、この回5安打で3点を奪った。
だが、今季最短の中10日で先発した杉浦稔大投手が巨人打線につかまり、2回に5点を奪われて逆転されると、打線も一転して沈黙。菅野に対して2回から7回までわずか1安打だった。中田は「立ち上がりは甘い球があっていいイメージだったけれど、味方の援護をもらってからは別人。ギアを上げてきたなという感じ。変化球がすごく丁寧で、長打を打てるところに来なかった。負けは悔しいけれど、さすがだなと思った」と立ち直った菅野にお手上げだった。
それでも初回の集中打は今後につながる。「立ち上がりは甘いところに投げてくれたとはいえ、あれだけの投手に対して個々が勝負できたことは自信になると思う。勝ちきれるかどうかは、投打が噛み合うかどうか。(打線が)途中から点を取れなかったことは反省点だし、あっさり逆転されたバッテリーにも反省点があると思う。投打の兼ね合いは難しいけれど、しっかり勝てる野球をしていきたい」と、中田は前を向いた。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)